全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

GRASS STAGE 18:30

終幕の夜に輝いた、アジカンとロックと僕らの絆

4日間にわたり熱演が繰り広げられたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016。その最後を飾るのは、結成20周年アニバーサリーイヤー真っ只中のASIAN KUNG-FU GENERATION!
後藤正文(Vo & G)、喜多建介(G & Vo)、山田貴洋(B & Vo)、伊地知潔(Drums)にサポート:シモリョーこと下村亮介(Key)を加えた5人編成で登場したアジカン、20周年イヤー第2弾シングルとしてセルフカバー&リリースした“Re:Re:”が、バンドの「今」の肉体性と開放感をもって炸裂!
さらに“振動覚”を経て“リライト”のイントロに沸き返る歓声と大合唱! まさに今年、彼らがセルフカバー盤の制作に取り組んでいる2ndアルバム『ソルファ』の楽曲群で、GRASS STAGEを満たした観客の情熱とがっちりギアを合わせていく。

濃密な歓喜とともに鳴り渡った“ソラニン”。最新シングル曲“ブラッドサーキュレーター”や“Easter / 復活祭”のラフ&ラウドなロックンロール。“サイレン”の切迫感とスケール感。“ブルートレイン”のハイパーな構築性――。00年代以降の日本ロック史をリードしてきたアンセムを織り重ねて、鮮烈な高揚の風景を描き出していくアジカン。
「俺たち『あんなのロックじゃない』って言われてたんだよ、マジで。ウケるよね。でも……やってると変わるもんだよね、諦めずに、まっすぐ鳴らしてればね。そうやって、これからも鳴らしていこうと思います」。そんなゴッチの言葉に、惜しみない拍手喝采が広がる。

“遥か彼方”“君という花”で大地を波打たせ、“今を生きて”の包容力に満ちたアンサンブルに目映い多幸感が広がったところで、4日間のラストに響かせたのは“転がる岩、君に朝が降る”。時代と向き合い、ひたむきにロックを前進させ続けてきたバンドだからこそ描き得る、最高のグランドフィナーレだった。(高橋智樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。