全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

BUZZ STAGE 14:05

「チクショー」の大合唱が描いた希望の風景

打首獄門同好会に続いて、ここBUZZ STAGEには、初出演・黒木渚が登場!  冒頭から“虎視眈々と淡々と”を独唱する気迫あふれる姿に一面の拍手喝采が沸き上がり、井手上誠(Gt)、多畠幸良(Key)、宮川トモユキ(Ba)、マシータ(Dr)といったサポート陣のパワフルなバンドサウンドをも貫くような生命力に満ちた歌で、会場の空気をびりびりと震わせていく。

そのまま2ndフルアルバム『自由律』から“大予言”へ。《残酷だらけの世界をぶん殴ってゆけ/魂以外はくれてやる》という熾烈な言葉を、軽やかに跳ね回りながら歌い上げて、混沌に満ちた世界を闊歩する痛快な鼓動へと変えてみせる。
さらに、ピアノの音色きらめくハードバラード“アーモンド”でBUZZ STAGEの温度を刻一刻と高め、「あなたのくれるステージが、私の人生そのものです! 本当にありがとうございます!」というダイレクトな言葉が、オーディエンスの心と確かに響き合っていく。

「すべてを笑い飛ばすための合言葉! 《チクショーチクショーふざけんな》!」というコールとともに流れ込んだのは、今年4月にリリースしたシングル曲“ふざけんな世界、ふざけろよ”。観客一丸のシンガロングで響き渡る《チクショーチクショーふざけんな》のフレーズが、闘争と希望への福音として広がる――そんなマジカルな場面が、この場所には確かにあった。
最後は“骨”の雄大なメロディを全身を振り絞るように歌い放って大団円! 「今」を生きるための歌とメッセージを、どこまでも鮮やかに体現する黒木渚の真価が解き放たれた名演だった。(高橋智樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。