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PARK STAGE 16:20

共に生きる同志と分かつ、叫びとしての音楽

2日目トリ前のPARK STAGEには、2年連続2度目の出演のフレデリック。SEに組み込まれた「フレデリック始めます」という言葉を機に三原健司(Vo./Gt.)、三原康司(Ba./Cho.)、赤頭隆児(Gt.)、サポートの高橋武(Dr)が登場。そのまま“オワラセナイト”へ。早速リズムに合わせて揺れ動くオーディエンスと、その様子を見渡すメンバー。1番を歌い終えたところで健司が「ひたちなかー!」と絶叫した。

3曲終えたところでMC。そこで康司が「初出場だった去年はたくさんの人が集まってくれて、お客さんに自分たちを主役にしてもらったような気持ちになった」という内容の話を始め、「だからこそ今年のPARK STAGEはあなた方が主役っていうことでいいでしょうか!?」とオーディエンスへ伝えた。そして今日のために持ってきたという新曲を披露。「繰り返し」がテーマの曲だが、押韻や言葉・リズムの反復を活用した曲自体がひとつのアイデンティティになりつつあるこのバンドが、あえてそういうテーマを選んだということだ。フレデリック、衒いもなく自分たちのことを歌うバンドにどんどんなっているように思う。

新曲に手応えを感じたのか、4人ともすごくいい表情のまま後半戦へ。辺り一面ダンス天国へ導く“オドループ”は健司が「ヤバい」と笑みを漏らすほどの大盛り上がりだったが、この日いちばんのハイライトは最新シングル曲“オンリーワンダー”だった。「音楽大好きっていう人、手を上げてくれませんか? 俺たちも同じです! 音楽しかないんですよ!」――本心を曝け出す健司の叫びに応えて、手のひらの海と化すPARK STAGE。それは、互いの気持ちを分かちあったからこそ生まれた光景にほかならなかった。(蜂須賀ちなみ) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。