WANIMAが巻き起こした熱気のバトンを受け継ぐのは、COUNTDOWN JAPAN実に10年連続出演となる9mm Parabellum Bullet！ いきなり最新クアトロA面シングルから響かせた“反逆のマーチ”で、GALAXY STAGEを狂騒と歓喜の真っ只中へと叩き込んでみせる。かみじょうちひろ（Drums）＆中村和彦（Bass）が繰り出すラテン系の情熱的なビートと、滝善充（Guitar）の音色とギタープレイがせめぎ合うロック異次元のアンサンブルに、菅原卓郎（Vocal and Guitar）の熱唱がエモーショナルなドライヴ感を与えていく。

「いくぞ幕張！」という卓郎のコールから雪崩れ込んだ“Answer And Answer”のソリッド＆メタリックなサウンドが満員のシンガロングとクラップを呼び起こしたところへ、さらに“Discommunication”炸裂！ 激烈ディスコメタルアンセムの爆発力と躍動感に、大歓声が沸き上がり、フロアがでっかく揺れていく。「GALAXY最高だよ！ ありがとな！」と呼びかける卓郎に、大きな拍手と歓声が湧き起こる。

「俺たちは今レコーディングしてるんだけど、お年玉っていう言葉はいくつになっても好きですよね？ お年玉代わりに新曲やろうと思うんだけど、聴いてくれるかな？」という卓郎の言葉に続けて披露したのは、和彦作曲の新曲。9mmの卓越した表現力とロマンあふれる世界観を、ソリッドなリフと8ビートのアンサンブルに凝縮したような楽曲が、GALAXY STAGEの高揚感と熱く響き合っていく。

「まだまだいけるか幕張！ いけるかああああっ!!」という卓郎の絶叫を合図に“Black Market Blues”へ突入したところから、GALAXY STAGEはさらに怒濤の熱狂空間へ！ 割れんばかりに巻き起こる大合唱とダンス＆ジャンプがフロアを揺らし、熱気と歓喜が刻一刻と密度を増す。間髪入れずに“ハートに火をつけて”のエッジィで鮮烈なサウンドスケープを轟かせ、「灰にならないかGALAXY！」の卓郎渾身のシャウトがオーディエンスの衝動を片っ端から奮い立たせていく。

“Cold Edge”の鋭利なキメと和彦の「幕張いいいいいいっ！」のスクリームがメッセを震わせたところで、「ありがとうみんな！ 来年もよろしくな！」（卓郎）と4人がラストに撃ち放ったのは“The Revolutionary”！ ツインリード／ツーバスドラム／至上のメロディが、祝祭空間を爆風の如く吹き抜ける――9mmのプレイアビリティと爆発力が凄絶に解き放たれた、圧巻のステージだった。（高橋智樹）

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号（1/30発売）」に封入！ 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊！