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COSMO STAGE12:00

虚無主義をぶちのめす爆音の威力

RIZEのJESSE(vo./gt)のソロプロジェクトとして始動し、現在はPay money To my PainのT$UYO$HI(ba)、ZAX(dr)、元RIZEのNAKA(gt)……という、最強のタッグが実現しているThe BONEZ。本日、一発目となる爆音を求めている人々が、COSMO STAGEにどんどん集まってきた。

スタンバイを終えると、手を重ねて気合いを交わした4人。そして、全員が一丸となって放った爆音。その熱量を導火線として“Revolution”がスタートした。ザクザクと刻まれる歪んだギター、ヘヴィなビートが観客の興奮に火を点ける。飛び跳ねて踊る人々の咆哮が演奏と激しく絡み合う様が、まるで果たし合いのよう。「来てくれてめっちゃ感謝してます。来てくれた人、ダチだと思っています。死ぬまでついてこいや!」、JESSEの想いの籠った言葉を添えて始まった“Friends”では観客の掲げた腕が左右に揺れ、ピースフルな空間に。紛れもなくアグレッシヴだが、優しさが根底に脈打っている彼らのサウンドの魅力を再確認させられる1曲だった。

友情や愛情など、一般的にはクサいと思われがちなことを全力で表現する覚悟をJESSEが表明。「ついてきてください!」と言って突入した終盤。「もっと大きな声で」という呼びかけによって、大合唱がどんどん高まった“Thread & Needle”。そして、ラストを飾ったのは“Place of Fire”。 腕を振り上げながらコールして踊る人々は、みんな実に楽しそうだった。演奏を終えると、肩を固く組み合って、深くお辞儀をした4人。無邪気な笑顔を輝かせている様が、何だかとてもグッとくる。「日本に何万個もあるロックバンドのひとつ、The BONEZでした。ありがとうございます!」という言葉を残して去って行った彼らを、大きな歓声が見送った。(田中大)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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The BONEZ

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