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COSMO STAGE27:45

歓喜の中で誓った、ここから始まる飛躍の1年

いよいよCOSMO STAGEもラストアクト。トリとして登場したのはBUZZ THE BEARSだ。ドラムセットの前で拳を合わせた越智健太(Gt.Vo)、池田大介(Ba.cho)、桑原智(Dr.Vo)の3人。「新年あけましておめでとうございます!」という越智の挨拶と桑原による野性味溢れるビートから“光り”でスタートだ。拳を大きく突き上げるオーディエンスは本当に楽しそうだし、フロアを見渡すメンバーの表情も充実感に満ちている。“22”のサビではフロアから「♪おーおおー」と歌声が。しかし越智、「惜しい! 俺が想像してたやつにすごく近いけど、でももう1回いける?」とやり直し、最終的に特大のシンガロングを巻き起こしてから「やるじゃねえか、COUNTDOWN JAPAN!」と同志たちを讃える。だが、それだけでは終わらず「疲れた身体にムチを打て!」と“別れ風”へつなげるなんて、本当に容赦がない。でもそれが楽しいし、そんな彼らの音楽を求めて集まったオーディエンスたちが今このフロアを満たしているのだ。「BUZZ THE BEARSだ!」という越智の堂々たる叫びに熱い歓声が沸き上がっていく。

「やっと出番来た~!」と思わず漏らした越智。COSMO STAGEのトリということでたくさんのバンドから声をかけられたのだと語りながら、「トリって大役ですね」と不安を煽ってきたKNOCK OUT MONKEY、「あとで観に行くね」と言って実際この場に駆けつけた10-FEETのTAKUMAとのエピソードをモノマネまじりで紹介、さらに「4日間のなかのいちばん最後、そんなんできるの俺らぐらいしかいないと思います」と付け加える。そして“シェアタイム”へ。《騒げ 騒げ 輪の中で/Summer Day Summer Day 朝まで》というフレーズは、新年の深夜に大沸騰を繰り返すこの光景をそのまま表しているかのようだ。

現バンド名で活動を開始してから10年になる、という前置きから始まったMC。「今年こそ次のステージに進もうって思いながら毎年過ぎていっている気がして。でも今年はちょっと違うよ。すごく、変わろうと思ってて。もっとデカい景色が観たいんですよ」と、今月に迫った渋谷CLUB QUATTROでのワンマンに賭ける想いを語る。そんなまっすぐな言葉のあとに演奏されたのは“告白”。昨年秋にリリースしたアルバム『Q』にも収録されているこの曲は、和テイストのどこかシリアスなサウンドが新鮮である。

「お前らがその拳を上げ続ける限り、俺らは2016年も歌い続けます!」(越智)という宣言のもと、汗を光らせながら演奏する池田&桑原のリズム隊が渾身のメロディックパンクを加速させる“雨”、そして“全てを”で本編は幕を閉じた。さらに、アンコールを求める声に応じて再登場した3人は感謝の気持ちをストレートに伝えたあと、「最後、全員で歌って帰ろう!」(越智)と“約束”をオーディエンスとともに大合唱。今この場所で音楽を分かち合う喜びを全身で浴びるようなエンディングだった。(蜂須賀ちなみ)

この4日間のすべてを詰め込んだ別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 各アクトのセットリスト、厳選ライヴ写真を掲載した永久保存版の一冊!

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BUZZ THE BEARS

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