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SOUND OF FOREST 12:15

豊かな自然の中で真心を聴くという至福

蝉は猛烈なほど元気に鳴いているが、涼やかな森の風が吹いて来るSOUND OF FOREST。この絶好の場所で真心ブラザーズを聴くのを楽しみしていた人々が、どんどん集まって来る。皆が浮かべている笑顔がとても明るい。そしてスタート時間となり、サポートメンバーの岡部晴彦(bass)、伊藤大地(drs)と共にステージに現れたYO-KING(vo>r)と桜井秀俊(gtr&vo)。1曲目に放たれたのは“GREAT ADVENTURE FAMILY”。YO-KINGがギターを弾いて歌い始め、やがて他のメンバーたちの演奏も合流。観客は身体を揺らしながら、うっとりと耳を傾けていた。




“splash”も届けられた後に迎えたMCタイム。「真心ブラザーズで~す! 今日は暑いのを覚悟してきたけど、涼しくてよかったです。でも、僕は太陽を呼び込む男なので、日差しが強くなってきました。チームしゃちほこ、頑張れ。奥田民生の時、めちゃくちゃ暑くなれ(笑)。そんなわけでアルバムのレコーディングをしていまして。70年代、80年代の女性アイドルのカヴァー集を出します。歌入れの時、Tバックで歌いました! 折角なのでその中から1曲聴いてください!」と、YO-KINGが言い、アン・ルイスのカヴァー“グッド・バイ・マイ・ラブ”を繰り出す。何処かオーガニックな風味のサウンドアレンジが心地好い。そんな爽やかなムードを“人間はもう終わりだ!”で痛快に覆す。骨太なバンドサウンド、エモーショナルな歌声が観客を刺激。フィールドに漂う熱気が急上昇し始めたのを感じた。




「ドラムス、伊藤大地。先週も来ているので、楽屋の美味しいものを教えてもらいました。ベース、岡部晴彦。彼に関して持ち帰って欲しい情報は、動物が大好き。桜井さんに関して持ち帰って欲しい情報は、この笑顔なのに腹はどす黒いです(笑)」、YO-KINGがメンバーを紹介したのに続き、「YO-KINGさんに関して持ち帰って欲しい情報は……」と、桜井が言いかけたのだが、すかさず曲のタイトルを叫んだYO-KING。“ENDLESS SUMMER NUDE”が始まり、観客は大喜び。この曲が幅広い人々に愛されていることを、拍手喝采、大合唱で改めて実感した。そして、“拝啓、ジョン・レノン” と“スピード2”も披露して迎えたエンディング。清々しい表情を浮かべながら手を振り、ステージを後にした4人に届けられた握手と歓声が、とても力強かった。(田中大)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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