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LAKE STAGE 12:50

漆黒のグルーヴがLAKE STAGEを踊らせる!

赤と黒のフラッグが心地好い風に吹かれるLAKE STAGEに、続いて姿を現したのはWHITE ASHだ。大きな歓声に包まれて、のび太(VOCAL & GUITAR)、山さん(GUITAR)、彩(BASS)、剛(DRUMS)の4人が登場すると、ズンズンと緩やかなリズムが打ち鳴らされるなか、のび太がしっとりと歌い出した。1曲目は“Orpheus”。そこにバンドサウンドがいっせいに重なると、ぞわりと鳥肌が立つようなかっこよさだ。彩が長い髪を振り乱しながらベースを掻き鳴らし、山さんのギターが警告音のように鋭く伸びる。のび太がサウスポーのギターから紡ぎ出す、渋くて凶暴なリフが刺激的な“Stranger”では、剛が叩き出す軽やかなビートにのせて、英語詞によるメロディラインが鮮やかに流れていく。




「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 へようこそ! みなさんのおかげでLAKE STAGEに立つことができました。ありがとうございます。やった!」と、のび太。「今日はみなさんに感謝の気持ちを込めまして、WHITE ASH、夏の大感謝祭としてお届けしたいと思います!」と宣言すると、躍動感のあるサウンドとともに“Number Ninety Nine”から“Crowds ” “Thunderous”へと、WHITE ASHの楽曲のなかでも、とりわけスピーディなサビが強い訴求力を持つ人気曲を矢継ぎ早に畳みかけていく。特有の湿り気を帯びたグルーヴとのび太の艶のある歌声。それらが絶妙に絡み合うサウンドに、オーディエンスも高く腕を突き上げたり、静かに身体でリズムを刻んだり、自由に楽しんでいる。続く“Paranoia”では、のび太がハンドマイクで身体をくねらせて歌いながら、激しく踊りまわっている姿が印象的だった。

MCでは「2010年にRO69JACKで優勝してWING TENTから始まったバンドです。5年経ってLAKE STAGEに立つことができてうれしいです!」と、改めて大きなステージに立つ歓びを口にしたのび太。今週リリースされたばかりの新曲“Insight”では、ここ最近のブラックなモードからは一変、空へと突き抜けるような心地好いバンドサウンドがLAKE STAGEを駆け抜けていく。続いて、そのカップリング曲でもありメンバー全員が大好きだという“Aurora”をライヴで初披露。ダイナミックな演奏にのせた、美しいロックバラードがLAKE STAGEに響き渡った。そして、ラストは“Jails”で激しくストロボが明滅するなか、最高の盛り上がりを見せるとライヴは終了。本当にWHITE ASHはなんでこんなにかっこいいんだろう! その唯一無二の存在感にやられっぱなしのアクトだった。(秦理絵)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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