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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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今年で5年連続のCOUNTDOWN JAPAN出演となる佐野元春。THE COYOTE BANDを率いてステージに登場し、痛快なビートがGALAXY STAGEを強烈に揺さぶる“So Young” でライヴの口火を切る。いきなりの名曲の炸裂に、オーディエンスからは大きな歓声が巻き起こり、無数の手が上がる。佐野がブルースハープを激しく鳴らすと、今年3月にリリースした15枚目のオリジナル・アルバム『ZOOEY』収録の楽曲を立て続けに披露し、力強い歌声でフロアの興奮を牽引していく。

「どうもありがとう。悲しい知らせがある。大瀧詠一が昨日、亡くなった。日本のミュージック界から大きな星が一つ消えた。でもその星は夜空を駆け上って、ポーラスタア(北極星)のように僕らを照らしてくれることになった。この曲を、大瀧詠一に捧げたいと思います」と語って歌ったのは、『ZOOEY』収録の“ポーラスタア”だった。一人ひとりに語りかけるように、そして自身で噛み締めるように≪ほら、見上げてごらん 冬の星空 あれはポーラスタア≫と切なく歌われるメロディがオーディエンスの胸を強く絞めつけていった。

ファンキーなギターとスリリングなバンドアンサンブル、そして佐野のラップがGALAXY STAGEに熱を響かせたのは、日本のラップ・ミュージックに先鞭をつけた“Complication Shakedown”だ。1984年発表の楽曲だが、今なお強烈な瑞々しさと勢いで聴き手を惹き付けている。さらに、「みんなどうもありがとう。楽しんでる? 90年代に書いた“約束の橋”って曲がある。もし、みんな知っていたら、一緒に歌って」と“約束の橋”を披露すれば、フロアは大合唱&ハンドクラップに包まれた。高らかに駆け上るようなサウンド、力強く「今」を噛み締める歌声、そのすべてが格別だ。

さらに誰もが知る名曲たちを立て続け、フロアをどこまでも歓喜に染め上げた佐野元春。「元春~!」という歓声に手を上げて応え、「ありがとう!」と語ってステージを去っていった。永遠の輝きを閉じ込めた楽曲でGALAXY STAGEに鮮やかな熱狂を届けたステージだった。(大山貴弘)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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