２日目EARTH STAGEはいよいよアンカーを迎え、暗転したステージで金色に煌めくDJ卓に収まったDJ FUMIYAが、軽やかにスクラッチングを決める。ホワイトの衣装に身を包んだPES、RYO-Z、SU、ILMARIの4MCが姿を見せ、まずは“GOLDEN TIME”の、めくるめくマイク・リレーをキックだ。滑らかなディスコ・ファンクのグルーヴにSUさんのノリノリなファルセット・ヴォイスも映える“SLY (Album version)”、そして情熱的なラテン・ビートと真紅の照明の中放たれる“SCAR”と、ダンスも交えてのびのびとしたパフォーマンスを繰り広げてゆく。知らず知らずのうちに身を揺らしてしまうような、一面のオーディエンスである。「みなさんにお聞きしたいですぅ！　COUNTDOWN JAPAN２日目、今日はいい日ですか!?」とRYO-Zが高らかなレスポンスを浴びて、“Good Day(DJ FUMIYA REMIX)”の遊び心溢れるパーティ・ラップを繋いでゆくのだった。

“AH! YEAH!”から“FAKE”にかけては、新作『GOLDEN TIME』の傑作ぶりをもって自信満々にカチ上げてゆく展開だ。ここに“黄昏サラウンド”の豊かな情緒を差し込んでくるのも最高である。RYO-Zは「2013年の沈みゆく夕暮れから、2014年の日が昇るという意味で、Sunset to Sunrise、“黄昏サラウンド”をやらせていただきました」と胸の内を語り、精力的な活動に明け暮れた2013年を振り返ると、「私たちごとなんですが、今日が仕事納めなんですよ。思い残すことがないように、全力で楽しみたいと思うんですが、ついて来れますか皆さん！」と煽り立て、“ジャングルフィーバー”→“FUNKASTIC”→“Good Times”→「まだまだ終わらないよ！」と“熱帯夜”に繋ぎ、ほとんどノンストップのドSな楽曲連打でクライマックスを形作っていった。「お前ら、繋がれるのかー!!」と視界いっぱいのタオル回しで弾け飛ぶ“JOINT”（ブレイク部になぜか片言英語で挨拶するSUさんが可笑しかった）の後には「COUNTDOWN!」「JAPAN!!」のコール＆レスポンスを盛り込み、最高潮のまま本編を締め括ってみせる。

しかも、アンコールに応えて「じゃあもう一曲だけ。みんなでひとつになってくれますか？」と切り出された“One (Christmas classic version)”の、余りに美しい響きは本当にトドメの一撃だった。最も手強い、最も充実したリップスライムとは、余裕と遊び心に満ち溢れているときのリップスライムである。改めてそんな思いを抱かせる、最高のパーティであった。（小池宏和）