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細身のライダース・ジャケットに身を包んだ甲本ヒロト(Vo)は「オーライ! ロックンロール!!」と掛け声一閃、クロマニヨンズの剥き出しロックンロールが、一切の迷いを寄せつけることなく転がり始めた。“弾丸ロック”から“ギリギリガガンガン”。桐田勝治(Dr)のソリッド極まりないビートと小林勝(B)のしなやかなベース・プレイに支えられ、スピードに乗ったハーモニーが繰り出される。ヒロトは、「今日は最高!」と本来の歌メロを投げ打ってまで、その歌詞を強調するのだった。最新のスタジオ・アルバム『YETI vs CROMAGNON』から披露される“突撃ロック”では、鮮烈なギター・サウンドを繰り出していた真島昌利(G)がご機嫌にくるっとスピンしつつステップを踏む。そして“人間マッハ”が速い速い。さらに「楽しく踊ってくれー!」と煽りながら、“とがってる”でヒロトは激しくブルース・ハープを吹き鳴らしていた。

「昭和の終わり頃には、ラバーソールが流行ったんよ。今日も何人かおるかな……?」とヒロトが語って“チェリーとラバーソール”へ。“炎”ではCGの映像演出と共に燃え盛る爆音とコーラスが繰り広げられたが、マーシーはカメラに顔面アップで寄るというサービス精神も見せていて楽しい。「みんな楽しんでるねえ。それがええよ。今日は打ち上げだから。俺たちのアルバムの中に、割とゆっくりな曲があって、みんなマキシマム ザ ホルモンから続けてしんどかろう? 俺たちのアルバムの、A面最後の曲で、ゆっくりアキレス腱のばしてくれ」とヒロトが告げて披露されるのは、マーシーの優れた詩人ぶりにノスタルジーが滲む“団地の子供”だ。

さて、ライダースを脱ぎ捨てて素肌を晒すヒロト。「今、ギターウルフは本当に大変なんだなということがよく分かりました(笑)。あいつのあれは革ジャンじゃない、皮膚と一緒だから。セイジにとってのあれが、俺にとってのこれ(素肌)だから。肌色」と、“エイトビート”、“雷雨決行”、そして“ナンバーワン野郎!”に繋ぎ、触れる者のハートをまとめて熱くさせる名曲連打で歌声を誘う。その流れを“燃えあがる情熱”が高らかなコーラスで締め括ると、最後の最後に“クロマニヨン・ストンプ”がぶっ放される。感動すら追い越すスリルを、EARTH STAGEにもたらしたクロマニヨンズであった。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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