RO69はこちら
レポート一覧
COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る


2014年に結成20周年を迎えるPlastic Tree、アニヴァーサリー・イヤーの一発目となるライヴの舞台はCOSMO STAGEだ。1曲目に“Thirteenth Friday”を披露すれば、有村竜太朗(Vo・G)のドリーミーなヴォーカルと、バンドの重厚なグルーヴが、フロアを幻想的な世界へと誘っていく。熱く激しさを持ちながら、今にも消え去りそうな儚さを持ったサウンドに、COSMO STAGE中が一気にPlastic Treeの歌世界に引きずり込まれた。

浮遊感あるギターのイントロから、次第に熱を帯びていく“梟”でオーディエンスを思いきり圧倒すると、「やあやあ、どうもPlastic Treeです」と有村がフロアを見回してMCを語る。「あの、あんまりおめでたい顔つきじゃないんですけど、心から伝えます、あけましておめでとうございます。地元千葉でお正月を迎えられるなんて、ホント嬉しいです。結構いい時間ですけど、目の下にくまとかないですか? 新年早々、一丸となってください、幕張!」と披露したのは“メランコリック”だ。ナカヤマアキラ(G)のエッジーなギター・サウンドと、長谷川正(B)と佐藤ケンケン(Dr)が描くタイトなビートが、COSMO STAGEに白昼夢を生み落していった。

「すごく楽しいです、幕張。いやあ、ヤバイですね。なんて素敵なお正月なんでしょう。ありがとうございます。今年は良いことありそうですね」と有村。ラストに、「COSMO STAGEらしい曲で終わろうと思うので、どうぞ皆さん楽しんでいってください」と“アンドロメタモルフォーゼ”を披露する。徐々に激しさを増していくサウンドがやがて轟音に到達し、荘厳な音像を描く。まるでPlastic Treeの20年の歩みを祝福するかのようなあたたかく音像がフロアを包んでいった。そして8分以上にも渡る4人の壮絶なバンド・アンサンブルは、最後にPlastic Tree幻想世界の消失点を描き出しフィナーレを迎える。たった4曲ながら、どこまでも鮮烈なインパクトと、深い余韻を胸に残すステージ。「すごく楽しかったです。また会おう、あけましておめでとう!」と有村が叫んでステージを去ると、フロアはあたたかな拍手と歓声で満たされた。(大山貴弘)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

【レポート一覧】

よく読まれている邦楽トピックス

もっと見る