メニュー



熱い拍手や指笛で迎えられた柳下 "DAYO" 武史(G)、芹澤 "REMI" 優真(Key)、又吉 "SEGUN" 優也(B)、宮原 "TOYIN" 良太(Dr)。暫くお互いの間合いを探り合うように楽器の音を交わし合っていた彼らだったが、やがて“PB”がスタート。哀愁のメロディ、ダンサブルなビート、アヴァンギャルドな爆発……サウンドの表情を次々と変化させる展開は全く予測不能だが、本能のままにサウンドに身を任せていると、楽しくて仕方なくなってくる。最初は様子を窺うように聴いていたお客さん達も、みるみる内に惹き込まれていく。すがすがしいメロディがじっくりと奏でられた2曲目“Good morning”。恍惚の表情で身体を揺らし、時には手拍子もして踊るお客さんの輪が、場内の後方エリアにまで柔らかに広がった。イントロが始まると、お客さん達が歓声を上げた3曲目“Laurentech”。しかし、すぐに演奏がストップしてしまった! なんとギターのチューニングがズレていたのだ。「こんなにチューニングがズレていることなんて滅多にないよ(笑)。特別なことなんだからみんなで盛り上がって行こうよ!」というMCが和やかな笑いを誘い、仕切り直された“Laurentech”は、爽やかなメロディが満開で響き渡った。クライマックスへ突入すると、お客さん達は全力の手拍子や歓声を上げつつ盛り上がっていた。「今年も終わりですね。今年の締めくくりもこの幕張で迎えるとは感慨深いです」「今年はコラボイヤーでしたが、2012年は新しいスタートを切ります。コラボじゃなくてもついてきてください(笑)」というようなMCを経て、最後に演奏されたのは“AIMS”。腕を振り上げて踊るお客さん達のエネルギーがフロアを揺らし、それに刺激されたかのように演奏の熱量を果てしなく上昇させた4人。茶目っ気のあるアドリブプレイも交えつつ、無上のクライマックスが描き上げられたのであった。(田中大)