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このCOUNTDOWN JAPANをその創成期から育ててくれた重要なアーティストのひとりである――斉藤和義、幕張には2年ぶりの登場だ。SEはなく、ゆっくりとEARTH STAGEにその足を踏み入れる。始まったのは最新アルバム『俺たちのロックンロール』でも冒頭に収録されている“真っ赤な海”。夕日で赤く染まった大海の上をギターケースが流れ、その上で白い鳥がゆっくりと羽を休めるという、彼のストーリー・テラーとしての才能が爆発した珠玉のナンバーである。一気にEARTHが斉藤和義ワールドに包まれる。ファンには本当に嬉しい初期の曲“君の顔が好きだ”、そしてこれを聞かなきゃ絶対に終われない大名曲“歌うたいのバラッド”をじっくりと聴かせてくれたかと思えば、なんとデビュー曲“僕の見たビートルズはTVの中”も披露。そしてラストは、もちろんこの代表曲“歩いて帰ろう”。最後は満面の笑みで一言、「よいお年を!」。どこまでもスペシャルで、どこまでも幸福なライブだった。(洪弘基)