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サウンド・チェックも自らこなし、「本番よろしくね~♪」と歌って一旦退場した海北(Vo/G)。今年、結成以来のメンバー、榎本(G)が脱退するという衝撃がバンドを襲ったが、ファンにとってもショックだったこの荒波を乗り越え、LOST IN TIMEは海北と大岡(Dr)の2人組となり、海北はベースをギターに持ち替えて新しいスタートを切った。今日はそんな2006年の総決算である。彼らがその1曲目に選んだのは10月にリリースされた最新シングル“旅立ち前夜”。LOST IN TIMEの新たな「旅立ち」を象徴するようなこの曲を歌い切り、海北は「絶対解散しねえぞ!! 約束だ!」と叫ぶ。そして次に演奏されたのは、1stシングル“約束”だった。アグレッシヴなギター・サウンドと伸びやかな歌声に、バンドの力強い意思と新章の幕開けが確かに刻まれていく。新曲“最後の一球”では「あなたのなかにある蒼い魂と胸の奥にある感情に向けて、この歌をうたいます」と観客に語りかけ、自信たっぷりに来る年のアルバム・リリースを宣言する海北。その表情は、音楽を奏でる喜びに満ち溢れてみえる。最後の“手紙”で歌われる「僕は今 この瞬間を 走り抜けて行く」という言葉の通り、走り続けるLOST IN TIME。アルバム、本当に楽しみだ。(小川智宏)