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続いては、ROCK IN JAPAN初登場となるHilcrhyme。サウンドチェックに現れたDJ KATSUに声援が飛ぶくらい、熱いファンが続々と集まってきている。開演時間を迎えると、まずはDJ KATSUが登場し、「12時35分、SEASIDE STAGE、 H、i、l、c、r、h、y、m、e、Hilcrhyme」とTOCの声が響く。するとTOCが飛び出してきて、“ルーズリーフ”がスタート。ステージに6人のダンサーも現れ、華やかなパフォーマンスを展開していく。気付けば、フィールドにどんどん増えていく人、人、人! 振りかえると、導線のかなり後ろの方まで埋め尽くされている。そんな中でも、曲の終盤でTOCは、ダンサーと共に暫くポーズを決めてフリーズした後に、堂々とアカペラを響かせていた。そして、DJ KATSUの奏でるピアノからはじまったのは”大丈夫“。TOCは「一緒に歌いましょう」と呼び掛け、座り込んで歌う。その様子は、オーディエンスに近付こうとしているようだった。思いが届き、シンガロングが広がっていく。さらに、「こんな暑い日に来てくれたので、普段聴けない曲を」と、アカペラで歌い出したのは、かの“春夏秋冬”! サングラスを外し、遠くまで指さして、一言一言を丁寧に歌っていくTOC。その後のMCの「ROCK IN JAPANは初参戦で、スタッフも含めて、一つの大きな目標だったんです。GRASS STAGEを見て、でけえ! と思って、SEASIDE STAGEに来て。比べれば小さいステージだけど、俺たちにとっては、大きな一歩です。この一歩を大事に、ゆっくりゆっくりいければと思います」という真摯な言葉も染みた。最後は、「夏にぴったりの新曲を」と、再びダンサーが現れて“蛍”。ダンサーに合わせて、手の波が揺れる。彼らが人を惹き付ける理由が赤裸々になったようなライヴだった。(高橋美穂)