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いよいよ、この3日間のSeaside Stageを締めくくるファイナリストの登場だ。そう、大阪府堺市発、6人組スカロック・バンド――ヒア・カムズ、オレスカバンド! おなじみのSE=ザ・スペシャルズの"Little Bitch"にのって、全員ファンキーなグラサン姿で現れたメンバーは、オープニングからバイタリティ溢れる、きらびやかなスカ・サウンドで聴衆を揺らす! 揺らす!!(いささか飛ばしすぎ?笑)。サキ(Tp)、もりこ(Ts)、ハヤミ(Tb)のホーン隊が息もピッタリに煽動的な音色を奏で、ステージ狭しと飛び回ってはオーディエンスをアジテート。みんな一斉に飛び上がって、いきなり最高潮の盛り上がりだ。「オーケー、次の曲はダンスナンバー!」といかすがシャウトし、続く"ダンスナンバー802"ではフィールド中がハンド・クラップ! 演奏している当人たちが心底楽しそうだから、見てるこっちも笑顔で身体を動かさずにはいられない。最初のブレイクでは、リーダー改めハヤミがご挨拶――「ロッキン・ジャパ~ン!! どうも、改めまして、大阪から来たオレスカバンドです! みんな今日1日遊んだのに、まだまだ足らんって顔してるな!?」と挑発すれば、「オ――ッ!」という熱烈なリアクションが。そんな飢えたフィールドに向けて、「今日お昼はスゴい猛暑やったから、この曲を持って来ました!」(いかす)と、夏の定番ナンバー"ロコモーション"を投下。んでもって、4月にリリースされたニュー・シングルから"自転車"と続け、「もっと、もっと、もっと、歌えるでしょ!?」(いかす)と容赦なく煽って、パーティは天井知らずにヴォルテージを高めていくのだった。いくらテンションを上げようとも肝心要のアンサンブルは少しもブレないところに、オレスカのバンドとしての強度が伺い知れるだろう。何しろアメリカの著名イベント「WARPED TOUR」や「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)」にも出演を果たしているのだ。「ど~したん、みんな!? 最近露出が少ないこのバンド、何でこんなたくさんの人が観に来てくれてんの!?」(ハヤミ)と少々自虐的なMCも挟みつつ(笑)、終盤も"PAPAYA"など激アッパーに畳み掛けて大フィーバー。本編だけでは飽き足らず、アンコールでもすべての鬱憤を吹き飛ばすようにパーティ・タイムを繰り広げ、「アンタら、最高!」(ハヤミ)、「ロッキン・ジャパン、愛してるよ~!!」(サキ)と心からの感謝を届けてステージを後にしたオレスカ。文句ナシの快演を、マジおおきにでした!!(奥村明裕)