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JAPAN JAM BEACH 2015の総合プロデューサー・渋谷陽一の呼び込みでステージに現れたゲイリー・ビッチェ(ドラムス&ボーカル)、ユコ・カティ(キーボード&ボーカル&銅鑼)、T-マルガリータ(ベース)。彼らがステージに立つや否や、その場のムードはガラリと変わった。見るからにやる気満々の3人に刺激され、早くも興奮気味の観客。そして「一発目からブチ上がる準備は出来ていますか?」というゲイリーの煽りの言葉、ユコが鳴らした銅鑼を合図に1曲目“ユキちゃんの遺伝子”がスタート。周囲一帯は熱いパーティー空間と化したのであった。それにしても……派手な柄の海パン、上半身裸、ピンクのネクタイ着用というゲイリーの正装は、海がすぐ近くのこのロケーションに非常によく似合う。まさしく水を得た魚のように活き活きと、パワフルなビート&ファンキーな歌声を響かせていた。

“POP! 烏龍ハイ”“愛のテーマ”“ハイヒールブルース”……強力なナンバーを連発し、人々を踊らせまくった後に迎えたインターバル。「早い時間から暑苦しいものを見せてすみません。俺たち、最近まで活動休止してたけど、6月にニューアルバムを出します。今年はフェスにいっぱい出たいなあと思ってて。でも、思いの外、決まらなくて(笑)。この前、キュウソネコカミと2マンをやった時、彼らに『代わりに出てもいいよ』と言いました。もしキュウソの代わりに俺たちが出てたら、『ああそうなんだ』と温かく見守ってくれるかい? じゃあ後半戦行きますよ!」。ゲイリーのMCを挟んで突入した後半戦も“ユキちゃん”や“サノバ・ビッチェ”が披露され、大いに盛り上がった。鍵盤を弾きながらパンチの効いた歌声を放つユコ、裸の上半身を汗でキラキラ輝かせるゲイリー、股を大きく開いた独特のフォームでグルーヴィーなフレーズを連発するT-マルガリータ……3人の黄金コンビネーションが冴えまくっていた。



ラストを飾ったのは“サイケな恋人”。「パンティー!」と皆で元気いっぱいに叫びまくるコール&レスポンスを展開しつつ、汗まみれのネクタイを振り回して塩辛い雫をふりまいたゲイリーは、脱いだ海パンも観客めがけて投入(海パンの下にはくまモン柄の黒いパンティーをちゃんと穿いていたのでご安心を!)。ユコはキーボードをスタンドから外して担ぎ上げたり、銅鑼をドッカンドッカン叩きまくったりして、すっかりトランス状態となる。まるで火山の噴火後のような、ただごとではない余韻を残して、モーモールルギャバンはステージから去っていった。(田中大)



この3日間を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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モーモールルギャバン
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