ジョニー・マー、サッチャー元首相の死について語る

ジョニー・マー、サッチャー元首相の死について語る

初のソロ・アルバム『ザ・メッセンジャー』を引っ提げてコーチェラ・フェスティヴァルに出演しているジョニー・マーは、先頃他界したサッチャー元首相について否定的に振り返っている。

「サッチャー主義という言葉を見かけたら、喜ばしいものを体現する言葉ではないというのがぼくの思いだね」とコーチェラで取材を受けたジョニーは『ローリング・ストーン』誌に語っている。

「サッチャーがイギリスを再び偉大な国にしたというイギリス政府の追悼は虚偽であるどころか、すごく傲慢なものだと思うし、右翼だろうと左翼だろうと、誰だってマーガレット・サッチャーがイギリスを偉大になんかしていないことはわかっているはずだよ。もし、仮にそうだったとしても、だったらなんで今も素晴らしい国じゃないのって訊きたいよね。そういう物言いって、サッチャーのやったことによって2度と立ち直れなくなった何世代にもわたるイギリスのたくさんある家庭の苦労をものすごく軽視したものだと思うんだよ」

なお、ジョニーは現在のバンドでの演奏を気に入っていて「いいグループを引っ張ってるような気分だよ」と語り、心から書きたい曲を演奏できるグループだとして今後もソロとして活動をこのまま続けそうだとほのめかしている。

また、今回初めてフロントマンとして作品を形にしたジョニーは過去一緒に活動してきたフロントマンらの作詞へのアプローチについて次のように語っている。

「(ザ・モデスト・マウスの)アイザック(・ブロック)は何度も下書きを書き直して、ようやく形になったものをさらに推敲しては、書いたものを何層にもしていって、それがぼくにはすごく興味深かったね。(ザ・ザの)マット(・ジョンソン)はすみずみまで自分の頭のなかで試行錯誤を繰り返して、それから今度は生活面でも試行錯誤を繰り返して、自分をさまざまな物理的な状況に置いてみることで歌詞を考えるんだよ。モリッシーは常に次に書きたいことを考えていて、いつもいつも新しいコンセプトを集めてたね。バーナード・サムナーは大方出来上がったレコードの音がないと歌詞は書けないようだったよ。こうしてみると、どれもまるで違うアプローチだし、それにぼくのアプローチもまったく違うから、そういう意味ではこういうやり方を知ってとても励みになったよ」
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