アイドルには名曲が多いというなら、ぜひこれを聴いてもらいたい。からっと☆!

アイドルには名曲が多いというなら、ぜひこれを聴いてもらいたい。からっと☆!

アイドルには名曲が多い、職業作家がそのクリエイティヴィティを発揮できる遊び場として最高の旬を迎えているのが今、なんていう話は随所で語られていますが。
こういう曲に出会うと本当に、アイドルに提供されるポップソングは今、はっきりと異常なクオリティになっているんだなということがリアルに感じられる。
とりあえず聴いてみますか。からっと☆の新曲でその名も、”光”、です。
どうですか?
どう聴いてもいい曲でしょう。
来年の3月、卒業式のシーズンに突然はやり出してもまったくおかしくないスタンダード感。
そして、それを意識しているかのような(たぶん、おそらく本当に無垢なだけなんだと思うけれど)ストレートな歌唱。
メロディと歌詞がすっと「入ってくる」感じが半端じゃない。
あ、ちなみに、からっと☆とは、2012年の2月9日(ニクの日)に結成された、日本唐揚協会公認アイドルユニット。現「からあげ親善大使」だそうです。

作詞、作曲を手掛けているのは、多田慎也氏。
自分にとっては、嵐屈指のミドルチューン(で、櫻井翔のラップが猛烈に泣かせる)”Still...”を作った人として、あるいはAKB48の”ポニーテールとシュシュ”を作曲した人として、まあほかにもたっくさん名曲はあるんだけど、とにかくそういった歴史級の名曲をいいペースで生み出している人として認識している作家。
ここでも、本当に素晴らしい仕事をしている。

この人の曲には「解釈」がある。
ただピュアにいいメロディを、いい曲を、スタンダードを、という発想ももちろんあると思うけれど、それ以上に、「今この人たちが歌うならこの曲だろう」という提案性が先立っているような気がする。
誤解を恐れずに言うなら、批評性、といってもいいかもしれない。
だからこそ、”Still...”しかり、”光”しかり、歌詞の言及力がまた光りだすのだと思う。

真剣にいい曲だと思います。ぜひ。

”光”
作詞:多田慎也 作曲:多田慎也 編曲:MEG.ME
小栁大輔の「にこにこちゅーんず」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする