エレカシ、日比谷野音に立つ!

エレカシ、日比谷野音に立つ!

1時間で12曲。とにかく宮本浩次の圧倒的な歌が響き渡る、感動的な夜だった。

宮本が急性感音難聴を発症し、手術を経て回復しつつも、まだ万全の体調ではないため中止が発表された日比谷野音公演。しかしファンに「直接想いを届けさせて欲しい」という宮本の強い希望で、アコースティックギターの弾き語りという形で今日のステージは行われた。
当然お客さんも、会場のまわりに集った大勢のファンも、開演前は心配する気持ちも強かったと思う。しかし、ギター1本を抱えた宮本の力強い歌声や、とても真摯に、時折ユーモアを交えて病気や入院の経緯を話す姿に、そういった心配や不安は吹き飛んだはずだ。それどころか、転んでも立ち上がり前に進み続けるような、魂のこもったエレファントカシマシの楽曲のメッセージに、観ている方が何度も何度も勇気づけられるようだった。

宮本の弾き語りで、めちゃくちゃ力強かった“俺たちの明日”。凄まじい咆哮が響く“花男”。
ヒラマミキオや蔦谷好位置が加わった“リッスントゥザミュージック”の伸びやかさ。そして最後にメンバー全員とヒラマと蔦谷と共に披露したニューシングル曲“ズレてる方がいい”。本当にかっこよかった。

「歌うと元気そうでしょ? 歌うと元気なんですよ」と途中のMCで宮本は言ったが、本当に生き生きとしていた。
当分ライヴ活動はやれないが、しっかりと体調を回復させて、また戻って来ると宮本も言っていた。
今は焦らず、その日が来るのを楽しみに待ちたい。


10月30日発売のJAPAN12月号では、宮本のロングインタヴューを掲載します。こちらもぜひ読んで欲しい。(福島)
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