sumika、結成11年イヤーを締めくくるツアー「FLYDAY CIRCUS」ファイナルを観て感じたこと

sumika、結成11年イヤーを締めくくるツアー「FLYDAY CIRCUS」ファイナルを観て感じたこと
今度こそ本当に、3人になったsumikaが全開で帰ってきた。そう心底思えたツアーファイナルのぴあアリーナ2デイズ初日だった。
メンバー3人がフロントで横一列に並ぶレイアウトはとにかく新鮮。
そしてキーボード小川貴之のボーカル曲が増え、ドラム荒井智之のサックスがフィーチャーされたり、片岡健太のハーブがあったりと、音楽的なバリエーションが無限大に感じられた。3人のsumikaが倍の6人分の存在感を示す、それが2024年版sumikaなのだと思う。なによりみんな自由で、この場に居ることを楽しんでいた。
このツアーは「FLYDAY CIRCUS」と名付けられている。もう随分昔に感じられるが、コロナ禍からの出口が見えなかった2020年秋に彼らが一回だけ行なったオンラインライブの際に作ったコンセプトを今回再現したのだと言う。
日本が戦後の焼け野が原から復興する際に、サーカス小屋での仮設でキッチュなエンタテインメントが大衆の励みになり勇気付けた。それをいつか有観客(!)ツアーでも再現したかった、ということの様だ。そこに結成11年目となるsumikaのリスタートへの強い意思を感じた。
(海津亮)


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