N'夙川BOYS を観ました

N'夙川BOYS を観ました

ちょっと前回の続き。

昨日、N'夙川BOYS、渋谷でライブがありました。
クラブクアトロ、イベント「Beat Happening! MAX!」。
対バンは、嘘つきバービー、URBANフェチ、ふくろうず、という、
とてもよいラインナップ。だったんですが。

3番目に登場したN'夙川BOYS、ライブ、50分くらい、やってました。
4バンドが出るイベントにもかかわらず。

で。とりあえず、私の中で観たことのある「メジャー契約を持っている
中で、最も演奏ができないバンドの記録」の1位と2位は、

1位:1997年くらいだっけ、渋谷O-WEST(当時はON AIR WESTか)の、
デビュー直前のSUPERCARの東京初ライブ

2位:こっちは1995年だっけ、渋谷クラブクアトロのサニーデイ・サービス初ワンマン

だったんですが、久々にそれを上回りそうなライブを観ました。
例によって、曲ごとにドラマーとギタリストが入れ替わりながら、
そして歌はシンノスケ以外のふたり、リンダとマーヤが歌いながら、
1曲ずつ進んでいくんですが、リンダがドラムを叩く曲が、まだ、一番まし。
マーヤがドラムの曲は、だんだんビートがうしろにずるずるモタっていく上に、
リンダのギターはどんどんチューニングが狂っていくし、
シンノスケが叩く曲は、「曲中はキックを踏まない」というルールを
自分に強いているらしく、音、スッカスカだし。
なので、もはや、「これほんとはどんな曲だったっけ?」と、
一生懸命頭の中の音源の記憶を探りながら補正していかないと、
曲そのものの輪郭自体がよくわからない、みたいなことまであったりする。

で、とぶとぶ。クラウドサーフ、やるやる。
お客さんではなく、メンバーが、です。
お客さんはやりません。そんな音楽性ではないので。
みんな、一生懸命、メンバーを支えてあげてました。
特に、リンダの背中を支える何本もの手には、「うっかりヘンなとこ
触んないように」という気遣いが見えて、好感を持ちました。

というライブだったんですが。
にもかかわらず……じゃなくて「だから」の方が近いな、
とにかく、もう、最高でした。かっこえー。
これが最高だなんて、ロックっておもしろいよなあ、みたいなことまで、
考えてしまうくらい。

キラキラで、ワクワクで、雑で、「ただ素人が楽器がしゃーんってやって
いい気になってる」ふうにしか見えない瞬間がいっぱいあって、
そして、ヤバい。背徳的。
誰にでも真似できそうだけど、ゆえに誰にも真似できないし、
楽器初めて持って1週間の中学生でもすぐ追い越せそうだけど、
ゆえに誰も追い越せない。
すばらしい。つくづく、そう思いました。


あと、映画「モテキ」、N'夙川BOYS、最高な出方をしています。
ぜひお楽しみに。
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