昨日は『リリオム』を観てきました

昨日は『リリオム』を観てきました

『リリオム』はハンガリーの劇作家・モルナール・フェレンツの戯曲で、ミュージカルなどになっている『回転木馬』の原作。今回は、『アフロ田中』で今年映画監督デビューを果たした松居大悟がその脚色と演出を手掛けている。キャストは、2013年公開の映画『横道世之介』にも出演する舞台初主演の池松壮亮や、美波ら。
もどかしいくらいに愛情がすれ違い続け、最終的に、愛のかたちってなんだろう?という空洞みたいな問いかけが浮かんでくるこの舞台。そのエンディングを飾るのが、4人組ギターロックバンド、クリープハイプの“傷つける”。この舞台のために書き下ろした楽曲だ。松居とクリープハイプのVo・G尾崎世界観は以前から交友があって、バンドの楽曲をモチーフにした短編映画を松居が監督してたりもする。そんな縁あっての今回の抜擢なのだが、これがよかった。
昨日は公演終了後に尾崎の弾き語りミニライブもあって“傷つける”も披露していたが、静かにやさしく刺さる言葉のひとつひとつが、あまりにも切なかった。
舞台は6月3日まで、青山円形劇場にて。(中村)
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