水樹奈々@東京ドーム、凄まじい二日間だった。

水樹奈々@東京ドーム、凄まじい二日間だった。

昨日、今日と、水樹奈々東京ドーム公演「NANA MIZUKI LIVE CASTLE 2011」へフル参戦。

延べ実に約7時間、たっぷりとこの歴史的な二日間を堪能してきた。

まず、セットがハンパじゃない。
「LIVE CASTLE」というだけあって、城を模した超巨大なセットが組まれていたんですが、あれは一体、端から端までで何メートルあったんだろう。
東京ドームの外野の一番深いところをいっぱいに使っていたから、まあ100メートルまではいかないまでも、それに近いスケールということになる。
で、またそれを広すぎるとは決して感じさせないステージングが何より凄まじい。
たとえば、あっと驚くようないろいろな乗り物に乗る、スクリーンを駆使する、というのは水樹奈々のライブにおいてはもはやデフォルトとしても、まさか気球を飛ばしてそれに乗る、かつ「だって二階席のみんなのそばに行きたかったんだもん」(MCでこう言ってた)というコロンブスの卵的発想にはさすがに驚かされた。
ただ、この東京ドームで何よりも見事だったのは、やはり彼女本人の、圧倒的に完成された歌、それと、この歴史的な日に臨むことでいつにもまして研ぎ澄まされた凛々しい佇まいだったと思う。
こと彼女自身のボーカリゼーションという話をするならば、音響面の不利のある東京ドームにおいても、なんら損なわれるものはなかった。
というか、この二日間は、持ち前のアスリートのような瞬発力と破壊力だけでなく、フレーズのひとつひとつを丁寧に編み上げていくような繊細さがまた際立っていて、ここ数年の彼女のライブにおいてもベストのパフォーマンスだったんじゃないかと個人的には思いました。
特に、今日の本編ラストに歌われた”innocent starter”(「わたしの転機になった、大切な曲です」と紹介してました)のエモーションはちょっと筆舌に尽くしがたいものがあった。

余韻がまだ消えません。
現在発売中のCUT12月号に「水樹奈々のライブ論」というかたちでのインタビューを掲載させてもらったんだけど、そこで訊かせてくれた話、たとえば、「歌うことが好きで、それをみんなに届けたいっていうことだけじゃなくて、そうするためにはがんばらなくちゃいけない」とか、「私自身、こんなことあり得ないよとか、冗談でしょとか、否定され続けてきた人生だったので」といった言葉がずっと頭の中で反芻されてしまって、勝手ながらこみ上げるものがあった。
手前味噌ですが、まだお読みじゃない方、ぜひ。

というわけで、本当に幸せな二日間でございました。
写真は、インビテーションハガキと、彼女のライブに行くといつも頂けるペンライト。
ぼくが二日分と、今日は編集長も一緒に行ったので合わせて3本。(小柳)
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