ジ・アタリスのクリス・ロウ、ライヴ中の逆上・ドラム破壊事件を釈明

ジ・アタリスのクリス・ロウ、ライヴ中の逆上・ドラム破壊事件を釈明

ジ・アタリスのヴォーカルのクリス・ロウは先頃ニュージャージー州アズベリーパークでのライヴ中に逆上し、ドラムのロブ・フェリチェッティのドラム・キットを徹底的に破壊し、最後にはドラムの一部をロブに投げつけステージから追い出すという暴挙に出たが、クリスは9日にユーチューブに動画をアップロードし、この事件の釈明を行っている。

ネットではあまりにも大人げない行状として伝えられたこの事件だが、両脇にベースのブライアン・ネルソンとギターのトーマス・ホルスト従えた形でクリスは基本的にロブのアルコール癖がこの事件へと繋がったと説明している。

「まず、もうちょっと違った形で自分もこの状況に対応できなかったかと俺も思う。ただ、バンドにも我慢の限界があってあんな出来事に行く着くしかなかったことをみんなにもしっかり説明する義務が俺にはあると思うんだ」と前置きしてから、クリスは「あの晩ステージに出てみた時、おそらく会場入りしてから6時間ロブがずっと酒を飲んでいたとはまさか誰も思ってもいなかった」と説明している。

「ロブがどの曲についてもまともにビートを合わせられないことに本当にびっくりした」とクリスは語り、事件が起きるまでの5曲の間、「カウントは間違えるし、ビートも外してるし、まるで曲の演奏になっていない」状態に「どうしていいかわからなくなった」と振り返っている。

また、ドラマーとしてのロブを否定しているわけでもなく、あくまでもロブのアルコール癖が問題なのだとしていて、それまでの2週間ずっと酒量を抑えるように自分たちはロブを説得し続け、面倒をみてきたにもかかわらず、アズベリーパークでのライヴのようなことになれば、誰でも怒りは抑えられなくなると語っている。さらにこれまでもバンドでは薬物の使用などが問題となったことがあり、そうしたメンバーが現在バンドに残っていないのにはそれなりの理由があるとも説明している。

「やっぱり、どうしても越えちゃいけない一線とかあるし、それを越えてお客さんにまともな演奏を聴かせられないんだったらバンドはやっちゃいけないんだ。ロブのことは大好きだし、ロブと音楽をやるのも大好きだし、ロブのことを個人的に攻撃するつもりはまったくないんだけど、あの晩のステージは俺たち全員にとっての辱めになってしまったし、お客さんにとっても辱めとなってしまったということなんだよ」

なお、ロブの去就については明らかになっていないが、バンドはプロヴィデンスでのライヴをアコースティックで行い、来年に予定しているアジア・ツアーも近く発表するとロブは語っている。さらに過去の未発表音源などを含んだ作品を今年中にリリースし、新作を来年リリースするとも動画で語っている。

ちなみにロブはもともとギタリストとして2010年にバンドに加入したが、今年からドラム担当になっていた。

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