今年40周年を迎えるAC/DCに引退説が飛び交うものの、来月から新作制作へ

今年40周年を迎えるAC/DCに引退説が飛び交うものの、来月から新作制作へ

先週末にかけてAC/DCが音楽活動から引退を発表すると地元オーストラリアのメディアで取り沙汰されたが、その後ビルボード誌の報道で、この引退報道は否定されている。

きっかけとなったのはギターのアンガス・ヤングの兄で、リズム・ギターのマルコムが重病にかかっていると報じられたことで、マルコムの病状のため、今年予定されていた新作制作やツアーがすべて白紙に戻されたと伝えられていた。

特にこの説を主張しているのはバンドの初代ヴォーカリストだがデビュー前にバンドを追われたデイヴ・エヴァンスの息子のマーク・エヴァンスで、マークは父デイヴがマルコムの息子ロスと連絡を取り、「バンドは終わった、ライヴも音楽ももはやない」との言質を得たとツイッターで主張している。

しかし、ジ・オーストラリアン紙はバンドがカナダのヴァンクーヴァーで新作制作のため、6週間スタジオを押さえたばかりだとも伝えていて、その後、バンドのマルコムが病気療養に入るものの、バンドは活動を続けることをフェイスブックの声明で明らかにした。声明ではマルコムが療養に入ることとマルコムからのファンへの感謝が表明され、さらにバンドは音楽活動を続けることが次のように宣言されている。

「AC/DCのギタリストでオリジナル・メンバーであるマルコム・ヤングはAC/DCに40年間その身を費やしてきましたが、病気療養のためバンド活動から遠ざかることになりました。マルコムは世界中のAC/DCの熱狂的なファンのみなさんに対して、その尽きることのない愛と応援に対して感謝を表明しています。この報せを受けまして、AC/DCはマルコムとマルコムのご家族のプライヴァシーが尊重されますことを切にお願い申し上げます。なお、バンドは音楽制作を続けます」

さらにヴォーカルのブライアン・ジョンソンはヴァンクーヴァーでの作業が来月から始まることをテレグラフ紙に認め、次のように意気込みを語っている。

「ギターを手に取って弾いてみて、誰かが曲やアイディアを持ってないかまずは確かめるんだ。なんか閃いたらもうレコーディングに入るよ」

さらにマルコムについては次のように語っている。

「一人、ちょっと手強い病気にかかってるけど、今はあまりそのことについて語りたくないんだ。誇り高いし、プライヴァシーを重んじるやつだし、最高にいいやつだから。35年仲間としてやってきてるから、すごく尊敬してるんだよ」

なお、バンドは今年7月でデビュー40周年を迎えるが、ブライアンはこれまでに40周年を記念するツアーの可能性もあるとも語っている。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする