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恋愛をメインテーマに心の機微や日常の何気ない一コマを捉え、繊細かつリアルな筆致で綴る。小説や映画・ドラマのようでもあるその作風が惹きつけるのは、もはや近しい境遇や年齢層だけに限らない。2ndフルアルバム『HOME』には、“カスミソウ”や“#情とは”といったここ約1年半で精力的に発表してきた楽曲と新曲に加え、過去曲の再録までたっぷりと収録。メランコリックな美メロを穏やかに歌い上げる“アウトフォーカス”、軽快なギターロックサウンドとは裏腹に未練たっぷりな言葉が並ぶ“ラブソングにも時代がある”、バンドサウンド×ポップスの中心を射抜くラブソング“君と生きる”という3つの新曲は、彼らの強みや美点を知らしめると同時に、前作以降の進化の軌跡まで伝えてくれる。そして、徹底して「君」と「僕」、「あなた」と「私」の間の感情や距離、時間に当て続けた焦点が、最終曲“ヨーソロー”で一気に広がる爽快感は、活動の規模もファンベースも拡大し続けるバンドの前途洋々ぶりそのまんまだ。（風間大洋）（『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋）
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