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LAKE STAGE 11:40

愛すべきポンコツたちの大暴れ天国!

サウンドチェック時から「びわ湖わんわん王国〜!セイッ!」とLAKE STAGEにちなんだ(?)コール&レスポンスで笑いを誘うヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)。“良いDJ”を本番さながらに演奏すると会場は既にお客さんでいっぱいだ。「自分だけじゃなくて周りの人の幸せも考えながら楽しんでくださいねー!」と言い残し、5人は一旦ステージを去る。
開演時刻になりケツメイシの“夏の思い出”をSEに、楽しげに登場した彼ら。「どうも西宮から来ました、キュウソネコカミです!」とヤマサキが挨拶すると、すぐに1曲目の“ビビった”へ。その瞬間、凄まじい爆発力で音と叫びとフロアのエネルギーがぶつかり合う。ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)がステージ前方に出てきてジャンプしながら煽ると、みんな活きの良い魚のように跳ねる跳ねる!“ファントムバイブレーション”における《スマホはもはや俺の臓器》の大合唱もキマり、キュウソネコカミと超満員のオーディエンスがLAKE STAGEを遊び場にして暴れまくる様は壮観だ。




その光景を目に「ヤバイ、なんかめっちゃ売れてるみたいやん!」とヤマサキ。「ではMステに出たあの曲を歌ってみたいと思います!」と“MEGA SHAKE IT !”へ。ハイテンションなサウンドで攻め立てられながら、まだまだ行ける!とばかりにオーディエンスも全力で踊り続ける。続く“伝統芸能”では、この野外の炎天下において演歌調に《寝落ちてスヤスヤ眠ってる嫁にありがとう》なんてヤマサキがマイクを握りしめて熱唱する様は実にシュールだが、次の刹那、激しくギターを掻き鳴らす緩急のコントラストや強引な展開が観客の心を掴み続ける。
終盤、“DQNになりたい、40代で死にたい”では《ヤンキーこわい》のコール&レスポンスを、LAKE STAGEのエリアの外側から観ている人たちに向かって要求。すると大きな声が返って来て、場内からは歓声が沸き起こった。「次はもっと大きいステージに出るか、もう1回、LAKE STAGEに出たいと思います!」と嬉しそうなヤマサキ。「中のヤツ、外に負けたくないよなー?」と再び呼びかけると、今度は更に大きい声と一体感で「ヤンキーこわい!」。ラストの“ハッピーポンコツ”ではギリギリの日常を描きながらも明るい曲調が、ここに集まった全ての、汗だくで懸命に踊り続けるオーディエンスを肯定するように輝いていた。(上野三樹)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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