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SEとして流れたピアノのシリアスな旋律がWING TENTを凛とした空気で包み込む。WING TENTにはハルカトミユキが登場。ハルカ(Vo/Gt)がステージの真ん中で深々とお辞儀をすると、ミユキ(Key/Cho)が“middle”のイントロを重々しく奏でる。ギター、ベース、ドラムをサポートメンバーに迎えた5人編成のサウンドのなかで、ハルカの透明な歌声がとてもよく映える。熱量を帯びていくアンサンブルが聴き手の胸ぐらをグッと掴んで引き寄せたかと思えば、サッと静まりかえって突き放す。そしてハルカがエレキギターを抱えて“バッドエンドの続きを”へ。1曲目に引き続き未発表曲であるこちらはエレキギターが中心の鋭利なサウンドが印象的だった。

「何かを守るためになりふり構わず必死になれたことはありますか。私はいつも、今そうしなきゃいけないとわかっているのに失敗するのが嫌でカッコつけて大事なものをなくしてしまいます。カッコ悪くてもいいから必死に生きてみたい」。そんなハルカの言葉から“ひとりごと”が、アコースティックギターに持ち替えたハルカ+ミユキの2人編成の弾き語りで届けられる。そう、なんと冒頭3曲すべて未発表曲だったのだ。MCではミユキが「初めてROCK IN JAPANに出場できて嬉しいです。ちゃんと見渡すと一人ひとりの顔がちゃんと見えるので、ちゃんとみなさん一人ひとりに伝えられるように頑張ります」と彼女なりの喜びの言葉を漏らす。そしてラストの“青い夜更け”では「ラララ」というハルカの絶唱がバンドのサウンドとともにどこまでも伸びていった。静と動を繰り返すバンドのサウンドが聴き手の目と耳を掴んで離さない――最後までそんな演奏を見せてくれたハルカトミユキ。きっと多くの人々の心に深い爪跡を残しただろう。(蜂須賀ちなみ)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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