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出てくるなりステージ中央でポーズを決め、ドヤ顔のまま微動だにしない5人。しばし大歓声を一身に浴びると、そこから披露したのは“雑念エンタテインメント”! 今年で9回目となるROCK IN JAPAN FESTIVALのステージで、そんな余裕しゃくしゃくのパフォーマンスを見せるRIP SLYMEにオーディエンスが燃えないわけがない。「オラオラオ~ラ」のコール&レスポンスで大いに盛り上がり、超満員のGRASS STAGEのパーティ気分は早くも最高潮だ。「ROCK IN JAPAN、ひたちなか、調子どうですか?」とRYO-Zの声を合図に、誰もが踊らずにはいられない最高に陽気なサマーチューンを立て続け、GRASS STAGEを大いに沸かせる。

先日、WOWOWで放送していた去年のROCK IN JAPAN FESTIVALのライヴを見たというRYO-Zは、「今日やるメニューは去年とほとんど変わってません(笑)。非常に分かりやすいですよ、みなさん」と苦笑する。「RIP SLYME以上でも以下でもありません。みなさんの期待するRIP SLYMEをお届けしてもよろしいでしょうか?」と煽れば、もちろんフィールドは大歓声だ。夏の太陽の日差しを見方に付けるようなゴキゲンなビートに、痛快なラップ、そして4人の繰り広げるダンス。みんなが期待しているのは、こんな最高のRIP SLYMEなのだ。SUは「RIP SLYMEを聴きに来てくれてありがとう。僕はcoldrainが聴きたかったんだけどね」とボソリ。これにはオーディエンスもステージのメンバーも大爆笑だ。こんなやり取りも、いちいちRIPらしくて楽しい。

「去年とほとんど変わらない」というセットリストだが、今年は「もしかしたら、みんなが知ってるような曲を、知らないようなバージョンでお届けするぜ!」(RYO-Z)と、“楽園ベイベー”をはじめとする名曲たちを超アッパーなリミックスで披露し、GRASS STAGEに新鮮な驚きと感動を響かせる。「この辺りで、夏に似合うメロウなチューンをお届けしてあげたいですが、暑い時にはむしろじっとしてるより、踊ったほうが涼しいぜ!」というRYO-ZのMCをから続けたのは“Super Shooter”。4人はウォーターガンを片手にステージを練り歩き、オーディエンスを歓喜させる。ラストは、「タオルの使い方、もう分かってるよな?さっき(湘南乃風で)習ったもんな?」と“JOINT”へ。フィールド中のタオルが回る壮観な光景が生まれる。Tシャツを脱ぎ上半身裸になったSUはステージ中央で妙にセクシーなダンスを披露していた。

「みんなが期待するRIP SLYME」を思い切り見せつけ、GRASS STAGEに歓喜を降り注いでいたRIP SLYME。「また来年も会いましょう」とステージを去ると、オーディエンスは拍手喝采だった。(大山貴弘)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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