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右手を高々と挙げた姿勢で、ゆっくりとステージ下手から姿を現したMIYAVI。場内をひとしきり見渡した後、「踊ろうぜ」とつぶやくや間髪入れず“WHAT’S MY NAME?”のリズミカルなイントロを弾き始める。続いて、どうにも止まらない!という口調で放たれる「イエ~ッ!」というシャウト。ノッケから早くも全開のMIYAVI節である。ステージ配置は下手後方に陣取るドラムBOBOとの、いつもながらのふたりぽっち。いや、ふたりだけだからこそ露わになる格闘技さながらのギタープレイは、今日も全く淀みなし。お見事である。

「昨年は異例の35分押しということをやらかしてしまいました(笑)。今年は時間通りきっちりやります」と、まずは照れ笑いで始まった最初のMC。しかしそれは、今後ワールドワイドのリリースが予定されているニューアルバム『MIYAVI』の話へと移っていくと、一転してシリアスなものとなる。

「俺たち日本人の音楽が世界中で当たり前に鳴り響いている姿を、日本人として見たくて、このアルバムを作りました。ひたちなかに集まったみんな、俺たちで新しい未来を作っていきましょう。用意はいいですか?」と訴え、早速同作からの楽曲“Horizon”になだれこんでいく。タイトなビートに乗せて自信たっぷりにまだ見ぬ風景を歌う姿は、楽曲のポピュラー性も含め、また新たなMIYAVI像をアピールする楽曲になっているところが頼もしい。 そして、ラストナンバーに用意されたのは“STRONG”。ここでは、期待通りにコラボ・パートナーであるKREVAが、MIYAVIの「スペシャルブラザー!」の掛け声とともに登場。「Be strong!」というテーマをそれぞれのスタイルで重ね合わせるバトルの中でふと両者が視線を合わせる時、ジャンルは違えど「道なき道を行く者」同士らしい激励を含んだ表情を見せるところがなんともいい。終演後、互いが互いを讃えるように「KREVAに大きな拍手を」「そしてMIYAVIにも!」と叫んでいた両者を、大きな歓声がいつまでも包んでいた。(小池清彦)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【MIYAVI】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート