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予定時間の10分前くらいから中嶋イッキュウ(Vo/G)、キダ モティフォ(G/Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(B/Cho)、komaki♂(Dr)が登場。バリバリ本気の演奏によるリハをして、「これが日本の祭りじゃ!」「かかってこい、ひたちなか!」と煽りまくっていた。すっかりバンドもお客さんたちもホカホカに温まり、いつの間にやら本編は“おもてなし”からスタート。シャープなビート、不敵な風味のギターリフがスパークし、フィールド全体のテンションが急上昇していく。続いて“夢見がちな少女、舞い上がる、空へ”と“POOL”が連発され、SOUND OF FORESTは、最早尋常ではない昂揚感の塊! 先程まで周囲の森の中で鳴いていたセミたちも、ビビって静かになってしまったようだ……。

「サビでは、《大変だ!》って叫んでもらっていいですか」と中嶋が呼びかけて突入したインストナンバー“3.14”。彼女の要望通り《大変だ!》という雄叫びが起こり、まさしく大変な盛り上がりとなる。人々のアドレナリンを容赦なく、とことんまで分泌させた“99.974℃”。キダの指揮によるコール&レスポンスを経て突入した“爆裂パニエさん”に至る頃には、あの場にいた誰も彼もが汗だく。そして、「もっと聴きたかったら、アンコールしてくれたら来年出られるかもしれないので」と中嶋が言って、ラストに披露されたのは“おやすみ”。瑞々しいメロディをじっくりと高鳴らせ、エンディングへと雪崩れ込んでいった。

全曲の演奏を終えて、メンバーたちがステージを後にすると、お客さんの間から起こったアンコールを求める手拍子。アンコールは行われなかったが、来年のtricotの出演に向けての素敵な追い風となったのではないだろうか。(田中大)




この3日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」は9月上旬発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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【tricot】過去の ROCK IN JAPAN FESTIVAL クイックレポート