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なぜか慌しくステージに駆け出してきた真心ブラザーズの2人。YO-KING(Vo・G)曰く「すっかりSEのタイミングを間違えて出てきた」のだそう。「慌てた40代、50代のおじさんたちを観ていけ! 真心ブラザーズです!」とYO-KINGが叫ぶと、スタートしたのは真心ブラザーズ最強のサマー・ アンセム“ENDLESS SUMMER NUDE”だ。途端に、SOUND OF FORESTを埋め尽くしたオーディエンスに歓喜が広がっていく。曲に合わせてフィールド中の手が一斉に左右に振られ、ものすごく爽快な一体感だ。
「今、出番前に何か面白いことをMCで言おうと調べてきたんですけど、〈Mr.ビーン、車で事故〉しか見つけられませんでした。がんばれ、Mr.ビーン!」と英国のコメディ俳優に勝手にエールを送ると、続いて“マイ・リズム”を披露し、SOUND OF FORESTの熱気を加速させる。
「虫の声が聞こえる」「いいですね」「いいよね」「最高だね」と、SOUND OF FORESTの光景を楽しそうに和気藹々と語り合うYO-KINGと桜井秀俊(G・Vo)。2人とも、このステージを最高に楽しんでいるのが伝わってくる。3日前、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演を果たしたばかりの真心。「タモリさんは絶対、俺のことが好きだと思う」(YO-KING)などとひとしきり「笑っていいとも!」の思い出を語った上で、「あんなにたくさんの人が観ているテレビで、プロモーションし忘れた」(YO-KING)という6月リリースの配信限定シングル“サニー”を演奏。切なくも力強い歌声が、SOUND OF FORESTにしっとりと響いていく。
「1分半で終わる曲、やってもいいですか?」とのYO-KINGの問いかけに、オーディエンスみんなが「いいとも!」と答えると、キラーチューン“どか~ん”でオーディエンスの歓喜が爆発する。フィールドいっぱいに広がった笑顔は、いかに真心ブラザーズがROCK IN JAPANに愛されているかを示していたと思う。ラストは桜井の鮮やかなギターストロークから突入した“拝啓、ジョン・レノン”。大きなハンドクラップと大合唱に迎えられ、爽やかな感動がSOUND OF FORESTに広がっていった。結成20周年を超えてなお強く愛され続ける真心ブラザーズの幸福な今を感じさせる、温かなステージだった。(大山貴弘)