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SOUND OF FORESTにYUIが出演するのは、実に今年で7年目! ちなみにこの会場が新設されたのが2005年のROCK IN JAPANの時なので、このステージの最長連続出場記録を持っているのも彼女ということになる。音楽ファンにとってはすっかり夏の風物詩化したSOUND OF FORESTでのYUIのアクトは、暑さのピークを過ぎて涼やかな風が吹きはじめた14:35にスタート。まずはお馴染みのバック・バンド、e.u.Bandの4人だけがステージに登場。なお、この日はドラムがMaiMaiからスウェーデン出身のドラマー=クリスチャンに代わり、夏フェス仕様の編成になっているそう。そして4人のまま演奏が始まり、YUIのボーカルがオート・チューンで流れ出し、場内の期待感はちきれんばかりに膨れ上がっていく。そして大歓声に迎えられ、いよいよYUIがオン・ステージ! 出てくるときにかけていたサングラスを外し、力強くアコースティック・ギターをストロークしながら、のびのびと歌声を羽ばたかせていく。また序盤のMCでは、「たくさん集まっていただきありがとうございます」と、少し照れくさそうな仕草を見せていたYUI。それもそのはず、彼女の前に広がっているのは、SOUND OF FORESTを埋め尽くすほどの人、人、人。ステージの後ろにある森の中まで、YUIの歌声を少しでも聴きたいお客さんで埋め尽くされているのである。この日のセットリストは新曲を中心に、要所で彼女のターニング・ポイントを彩った大切な楽曲たちを解き放っていくという構成。中盤には、「今日はなんか、ちょうど良い天気かな」と空を眺めてから、「では、東北のことを思いながら」とカヴァー曲“翼をください”を披露。そしてアコギをエレキに持ち替えた後半戦は、怒涛のロック・モード! 疾走するバンドサウンドにのせて、芯の強いボーカルで拮抗していくスリリングな展開で、一気にクライマックスまで駆け抜けていった。SOUND OF FORESTにおとずれた全ての人を魅了し尽くしてしまう7年目のアクトを終えたYUIは、実に晴れ晴れとした様子でサングラスをかけ直し、大きくお辞儀して、ステージを去っていった。(前島耕)