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WING TENTをものすごい熱量が襲う。ONE OK ROCK の4人がステージに登場するなり、オーディエンスの興奮は最高潮。ステージ上でくるくる回ったり、何度も飛び跳ねたりと、メンバー自身もこのステージにかける熱い思いを隠さない。「楽しんでるか!」「来いよ!」とTaka(ヴォーカル)がオーディエンスを煽りながら熱唱した"Never Let This Go"に続いて、"完全感覚Dreamer"ではテントが割れるような歓声に包み込まれる。立っているだけで汗が滴り落ちる灼熱のWING TENTに、ONE OK ROCKのパワフルなロックが痛快に吹き抜けていく。ダイナミックなリズムも、重厚なバンド・サウンドも、まったくもって最強。特に、マイクをくるくる回したり、モニターに足をかけてシャウトしたり、Takaの存在感が半端ない。そしてオーディエンスもまた、ハンドクラップしたりシンガロングしたりしながら全身全霊で彼らの音楽を受け止める。"Viva Violent Fellow~美しきモッシュピット~"ではオーディエンスが一斉にクルクルとタオルをまわし、WING TENTをカラフルに彩る。バンドとオーディエンスの猛烈なる一体感、これこそがONE OK ROCKのライヴの魅力だ。「盛り上がっていけるか!」「今日はここでくたばってどうするんだ、お前ら! 踊ろうぜ!」とTakaがMCで語ると、オーディエンスの一体感もさらに白熱。ラストは"内秘心書"で壮絶なるクライマックス。そこに居合わせる誰もが全身から汗を滴り落としながら笑顔になる、野外ロック・フェスの醍醐味を凝縮したステージだった。(大山貴弘)