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インディーだしまだそんなに全国区じゃないし、知らない人は知らないかもしれないが、局地的にバカ高い評価と熱狂的な支持を集めている(局地ってどこかというと、例えばロッキング・オン・ジャパンの誌面とかです)Good Dog Happy Men、当フェスティバル初登場。正直まったくフェス向きではないストイックでシリアスで淡々としたロックンロールでもって、何故かまったくフェスの場にふさわしい涼やかな風を、灼熱のウィング・テントに吹かせることに大成功。ビッグマウスだし誇大妄想だし才能ありすぎる「難儀な天才」門田も、MCの度に「ありがとう」と口にするところを見ると、今日はなんだか素直な気持ちになっているのかもしれない。中盤、「ありがとう。雨降ってねえけど――」と、“雨と仲良く”をしっとりと聴かせたあとは徐々にアゲていき、ラストはまるでインディアンのときの声のようなリズムとメロディの“前夜祭”で場を制圧。「ありがとう、Good Dog Happy Menでした!」と、門田とベース韮沢がステージを降り、残ったツイン・ドラム伊藤大地と内田武瑠が2分間にわたりドラム・バトルをくり広げ、ライヴは終わった。不思議なものを観た、そう感じた人は多かったと思う。で、次はワンマンに足を運ぶ人も、きっと多いと思う。(兵庫慎司)