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SUNSET STAGE 13:00

汗と歓喜を光らせろ!

真昼のSUNSET STAGEに現れたのは、水色のスーツ姿が爽やかなTHE BAWDIES。MARCY(Dr,Cho)が勢い良くスネアを連打するなかROY(Vo,B)が「ホットドッグ召し上がれ!」と叫んで始まった1曲目はもちろん“HOT DOG”だ! ソウルフルなROYの歌もさることながら、楽器を高く掲げながらフィールドを見渡すTAXMAN(G,Vo)&長髪を揺らしながら演奏するJIM(G,Cho)による熱量溢れるプレイも、オーディエンスの心に火をつける。「みなさん、晴れたビーチですよ! 脱げ脱げ脱げー!」と煽ったROYは、その直後、「心を、ですよ? 本当に脱いだら明日のニュースで『ロックバンドのヴォーカル、ヌードを強要』って出ちゃいますから」と慌てて付け加えた。

「昨日は残念でしたが」と前置きしつつ、本日も初日(POLYSICSのステージにゲストとして出演)も快晴に恵まれたことに触れ「我々のことはサンシャインボーイズと憶えてください。THE BAWDIESなんて憶えなくていいです」(ROY)と晴れ男宣言をしたあとは、重心の低いサウンドが渋い新曲が披露される。ライヴバンドとしての実力を遺憾なく発揮し、もはや鉄板と呼ぶべき盛り上がりを生み出すフェスでのTHE BAWDIESだが、現状に甘んじず、自らの手でその鉄板を更新していくバンドとしての強さはやはり目を見張るものがあると思う。新曲を挟んだことにより、会場のテンションがもう一段階上がっていたのが印象的だった。オーディエンスのジャンプによって地面が大きく揺れまくる。
ひと足早く夏を呼び込んだ熱いステージは、恒例・TAXMAN主導の「わっしょーい!」コールによって締め括られる。みんな揃ってバンザイするその瞬間まで、とびきりの歓喜に満ちたステージだった。(蜂須賀ちなみ)

このフェスの模様を「ROCKIN’ON JAPAN 7月号(5/30発売)」にてレポートします。お楽しみに!

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