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昨年の『JAPAN JAM』では一切ゲストを呼ばずに「テレフォンマン・エレクトリックジャムセッション」と銘打って、他のどこでも観られないステージを展開したthe telephones。今年は、今日のトップバッターを飾ったBIGMAMAからボーカルの金井政人と、そして今日ニュー・アルバム『sunset,sunrise』を7月6日にリリースすることを発表したFRONTIER BACKYARDを迎えてパフォーマンスを行うわけだが、アフロのカツラを被って登場した4人は“I Hate DISCOOOOOOO!!!”で今年の『JAPAN JAM』のステージをスタート。「今日はお祭りだから楽しく踊ろうぜ!」と石毛も開口一番言っていたけれど、初っ端からとにかくアッパー。あっという間に会場をダンスフロアに変える。

その勢いは“Urban Disco”、“D.A.N.C.E. to the telephones!!!”といったファーストの収録曲に突入して、さらに加速。ノブこと岡本 伸明はステージ上を走り回って踊り狂い、石毛は「叫べー!」とオーディエンスを煽りまくる。“SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!”ではミラーボール以上の煌めきを見せつけ、煽情的なリズムの“HABANERO”では「跳ねろ!」の掛け声でフロアを瞬間沸騰させ、石毛がギターを置いて側転まで披露。「バカみたいに踊ろうぜ!」という石毛の呼びかけで始まった“A.B.C. DISCO”までノンストップ状態。お祭り男としてのthe telephonesの実力はハンパじゃない。




「正直ジャムパンは食わない」「怪我する前には柔軟するんだぞ」というノブの「ありがたいお言葉」をいただいたところで、1人目のゲストが登場。石毛いわく「恋バナするぐらい仲良しです」というBIGMAMAの金井政人が石毛サングラスを着用してステージに。彼をゲスト・ボーカル&アコースティック・ギターに迎えて演奏されたのは“2010”。石毛は冗談めかしながら、「俺らとBIGMAMA、新世代の風を――ニュー・ジェネレーションの風を感じない?」と言っていたが、この選曲も含めてまさに彼らが伝えたかったのもそこなのだと思う。だからこそ、音楽性もまったく違う両者にもかかわらず、この2バンドの間には共闘意識があるのだ。金井は、石毛のハイトーンの旋律を見事に歌いこなしていく。




そして、石毛の「ただのファンなんですけど」という言葉と共にステージに入ってきた2組目のゲストは、FRONTIER BACKYARD&松田“CHABE”岳二のFBYチーム。全員がthe telephonesのタオルを掲げている。FRONTIER BACKYARDもルール無用のパーティ集団であるのは言うまでもないが、つまりここで実現するのは、the telephonesとFRONTIER BACKYARDのお祭り男2組による巨大パーティなのだ。TGMXのトランペットを合図に幕を切って落とされた、そのパーティは“Monkey Discooooooo”からすさまじいハイ・テンション。TGMXとノブは一緒にジャンプをキメて、FRONTIER BACKYARDの“hope”に突入すると、会場はディスコの枠も飛び越えた更なる熱狂に。もう、はっちゃけてるとでも言おうか。この2組のシンクロ率が尋常じゃない。石毛の「やっぱり金より愛だろ。音楽好きなみんなは愛を忘れちゃだめだろ」というMCと共に最後に演奏されたのは“Love&DISCO”。「音楽の力を借りて、世界一ハッピーな場所にしたい」と石毛は言っていたが、その信念を見せつけられたステージだった。(古川琢也)

◆the telephones
ゲスト・アーティスト:FRONTIER BACKYARD / 松田“CHABE”岳二(CUBISMO GRAFICO) / 金井政人(BIGMAMA)

1 I Hate DISCOOOOOOO!!!
2 Urban Disco
3 D.A.N.C.E to the telephones!!!
4 SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
5 HABANERO
6 A.B.C.DISCO
7 2010 w/金井政人(BIGMAMA)
8 Monkey Discooooooo w/FRONTIER BACKYARD
9 hope w/FRONTIER BACKYARD
10 Love&DISCO w/FRONTIER BACKYARD