DJ JIN(DJ/ Produce)が「カウント! ダウン! ジャパン!」と力強く叫ぶと、“After The Last -Intro”にのせて、宇多丸(Rap)&Mummy-D(Rap/ Produce)が登場。今年結成25年を迎えたRHYMESTERのステージは、「俺たちらしいスタイルでお届けします」という宇多丸の宣言から幕を開けた。シンプルなビートに宇多丸とMummy-D、ふたりの抜群のコンビネーションでラップする“B-BOYイズム”に始まり、“ザ・グレート・アマチュアリズム”ではDJ JINがラップに参戦。「25周年、この考えでやってきました」という宇多丸の言葉に、《常に研究 常に練習/知恵を結集し 君をレスキュー》というリリックが重なった“K.U.F.U.”。「RHYMESTER、No.1だと思う人どれぐらいいるんだー? でっかい声で騒げー!」と煽る宇多丸に、ASTRO ARENAは大きな歓声で応えた。

ノンストップで繋いだ前半戦を終えて、「まだカウントダウン前だぜ、この野郎」と、宇多丸。「紅白も見ない、(THE)BAWDIESも見ない、『笑ってはいけない』も見ないでね」(Mummy-D)、「ASTRO ARENAを選んでくれた人に楽しんでもらいたい」(宇多丸)というわけで、年末の無礼講なノリで届けたのが“肉体関係 Part. 2”だ。オリジナルのクレイジーケンバンドに敬意を表する「イーネ!」を連発して、エロティックなピンクのライトが照らせば下ネタ祭り。「ろうそくプレイ! 赤ちゃんプレイ! 放置プレイ!」と、イケないワードを次々と繰り出すMummy-Dがかなり良い表情だ。

MCでは来年5月10日に「人間交差点」という名のフェスを開催すること、ビクターに移籍することをアナウンスすると、「俺たちはキャリアに胡坐をかくつもりはない。若いバンドには負けないスキルを積み重ねていく」(宇多丸)と、躍動感たっぷりに“Still Changing”を披露。ラストの“The Choice Is Yours”では、ASTRO ARENAの広いステージを軽やかに行き来しながら、腕をゆっくりと左右に振ってフロアにビッグウェーブを起こした。最後はDJ JINも前に出て、Mummy-Dが「よいお年を〜」と締めくくり。トラックが鳴りやまないまま、3人は去って行った。キャリア25周年を経て、なお変化と挑戦を恐れないRHYMESTERは来年ますます面白くなる。(秦理絵)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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