大歓声を浴びながら登場した古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音の姿が眩しい。そして、スタートした1曲目は“でんぱーりーナイト”。変幻自在にフォーメーションを変化させながら踊り、6色の歌声を響かせる彼女たちはとても輝いていた。続いて“でんぱれーどJAPAN”。速いビートに乗りながら猛烈な勢いで踊り、歌うパフォーマンスに仰天! 尋常ではないテンションではあるが、体育会系っぽい汗くささを前面に押し出すことなく、キュートな存在感を揺るがずに煌めかせているのが実にカッコ良かった。

6人の挨拶と「まだまだぶっ飛ばしていきますよ!」という煽りの言葉を経て突入した中盤戦。叫びながら飛び跳ねる観客もメンバーたちに負けないくらい熱かった“バリ3共和国”。清々しいビートが人々の腕を爽やかに左右に揺らした“イツカ、ハルカカナタ”。和的な風味のメロディをチャキチャキ躍動させた“ちゅるりちゅるりら”……様々なエッセンスを絶妙にブレンドしたサウンドのオリジナリティにもワクワクさせられるひと時であった。

「今年のCOUNTDOWN JAPANのステージ、去年の2倍くらい!」「こんなにたくさんの人と過ごす大晦日は初めてです!」「今までで最高の大晦日かも!」、各々がこのステージに立った喜びの言葉を口にした後に始まった小芝居。「最高の大晦日かもしれないけど、この先大丈夫かな~?」「ちょっと不安かな」「厳しい世界だし」「来年、またひとつ歳をとるし」「大丈夫! ここにいるみんながいるし。みんな仲間だもん」……というようなやり取りを経て、「そろそろ2015年始まります」とスタートしたのは“でんでんぱっしょん”。歌い踊りまくりながら彼女たちが揺らす6色のリボンの激しい動きが、まるで魔法のように我々の理性をどんどん奪い去っていった。

「みなさんのお陰で大事な年になりました。2015年。もっともっとみんなをでっかいステージに連れていけるように頑張りますので、来年もよろしくお願いします!」と観客に呼びかけ、ラストの曲“サクラあっぱれーしょん”へ。サイバーな風味の音色で彩った和テイストのメロディが、全観客を一体にしていく。精力的なライヴ活動で勝ち上がって来た叩き上げのグループ、でんぱ組.incの実力が堂々と示されていた。今日、初めて彼女たちのライヴを観た人もたくさんいただろうが、夢中になってしまったに違いない。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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