RO69はこちら
レポート一覧
COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



90年代から、声優やナレーター、舞台役者としての顔も含めて多岐に亘る活動を行ってきた坂本真綾が、MOON STAGEに登場。黒の、シックだが身軽なワンピース姿で詰めかけたオーディエンスをゆっくりと見渡し、弾けるピアノの音色がブライトネスを運ぶバンド・サウンドに乗せて“eternal return”を歌い上げては歓声を誘う。「坂本真綾です。私にとって2013年最後のステージが、このCOUNTDOWN JAPANです。ありがとうございます! 時間もないのでどんどん歌いたいと思いますが、最後まで楽しんでいってください」と挨拶すると、ストリングス風のシンセ・サウンドに彩られた、劇的でドラマチックなデビュー曲“約束はいらない”へと向かうのだった。静謐なバラード“Ask.”では、過剰な力を込めるでもないのに深い余韻を残すという、彼女の声の響きの力が更に発揮されてゆく。

「さて、突然ですが、2月に出る新曲をやります!」と景気良く放たれるのは、2/5リリースのトリプル・タイアップ・シングル『SAVED./Be mine!』(『Be mine!/SAVED.』仕様も同発)から“Be mine!”だ。エレガントに切々とした思いを伝えていた“Ask.”から、急転直下にはつらつとした女子パワーが弾け回る展開が楽しい。「この曲は、the band apart! 昨日出ていましたけれども。曲を書いていただいて、(音源では)演奏もしていただきました!」と報告し、更に作詞作曲を鈴木祥子が手掛けた新曲“SAVED.”も披露してゆく。辣腕バンドに支えられた、豊かな表現力に満ち溢れたパフォーマンスだ。そして最後には、《もしもまだこの声が誰かに届いてるなら その人に誓いたい 僕は愛を忘れないと》の歌い出しで力強く届けられる“光あれ”が、MOON STAGEを満たしてゆく。その「声」と「歌」の豊穣さがしっかりと伝わってくるステージだった。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

【レポート一覧】

よく読まれている邦楽トピックス

もっと見る