ひとりで堂々と歩いてきてステージ中央に立ち、スポットライトを浴びながら突如、アカペラで歌い始めた三浦大知。ダンサーも登場し“Who's The Man”から、恐らく日本の男性ソロ・アーティストとして歌もダンスもかなりのレヴェルに到達している彼の唯一無二のステージが始まる。「三浦大知の音楽に触れていってください！」と、続けて披露された“Elevator” 、“Touch Me”でも軽やかでキレのある身のこなし、自由自在のヴォーカル・スタイルにオーディエンスは釘付け。更に“Black Hole”でも孤高のエンターテイナーとしての存在感をステージから放っていた。
「みなさん楽しんでますかー？ 三浦大知と言います。本日、COUNTDOWN JAPAN初参加でございます。2012年最後の日を最高のステージでみなさんと一緒に迎えることが出来て本当に嬉しいです。このステージに対する想い、熱さのために、ほぼMCする時間がありません！ 音楽で最高の時間を作りたいと思っております。バンドの方が多い中、異色の存在かもしれませんが、音楽のジャンルの壁を突破してみなさんと繋がれたらいいなと思います」と宣誓。
シンプルなトラックの中で伸びやかな歌声を発揮した“Voice”、スケールの大きなメロディを包み込むようなファルセット・ヴォイスが美しい“Far away”。その声が、体をめいっぱい使ったダンスが、会場の隅々にまで光となって届いていくような感覚に。後半には「2013年をよりいいものに出来たらいいなと思っていますし、みなさんも音楽で更に彩りのある鮮やかな１年を送って欲しいなと思います」というMCの後、「今という一瞬一瞬をみんなでかみ締めて生きましょう」と新曲“Baby Just Time”が披露された。シリアスなムードのトラックと開放感のあるサビでお客さんを煽り、たくさんの腕を振り上げさせる。その躍動感の塊みたいな闘志溢れるパフォーマンスはオーディエンスの心をガッチリと掴んだのだ。ラストの“Right Now”までダンス・ミュージックの素晴らしさと、そこ込めた情熱を伝え続けた全身全霊のパフォーマンスだった。（上野三樹）
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