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COUNTDOWN JAPAN 12/13 クイックレポート



MOON STAGEが、どこか並々ならぬ期待と緊張感に満ちている。それもそのはず、続いてのアクトはメタル・シーンの生ける伝説、DEAD ENDなのだ。“疑似ヴィーナス”のSEとともに3人が登場するだけで、もうMOON STAGEは圧倒されてしまう。変な話、彼らがステージに立っているその姿だけで見応え充分である。2011年から今年1月まで3ヶ月連続でシングルを発表し、さらに3月には約2年半ぶりのニュー・アルバム『Dream Demon Analyzer』をリリース。その新作の収録曲を中心に、最新モードのDEAD ENDをむき出しにしたステージを見せてくれた。

まずはMORRIE(Vo)の妖艶なヴォーカルが光る“水晶獣”でライヴをスタート。さらに、YOU(G)が強力なギター・リフを繰り出すハードなファスト・ナンバー“Conception”で蹴散らし、“Seiren”でオーディエンスの胸を鷲掴みにする。もはや横綱相撲と言うべき風格だ。MORRIEの、細マッチョ系の究極の肉体美も圧巻。DEAD ENDは、聴覚的にも、視覚的にも圧倒的である。「では後2曲ほどやります」というMORRIEのクールなMCをはさみ、“Blackout”でダークなグルーヴ・メタルの真髄を見せる。ヘヴィなリフと重いビートで攻めつつ、MORRIEの怒涛のカリスマ性で、オーディエンスは釘付け状態だ。続く“Devil Sleep”でライヴを終えると、「DEAD ENDでした」と語ってステージを去った彼ら。観るものの脳裏を占拠するような強烈なインパクトと圧巻の存在感を放ちまくった、貫禄のステージだった。(大山貴弘)