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『COUNTDOWN JAPAN 11/12』のEARTH STAGEも残すところ1アクト。今年のグランド・フィナーレを飾るのは、昨年ここEARTH STAGEのカウントダウンを務めた、エレファントカシマシ! SEなしでステージに降り立ったメンバー。トレードマークの白シャツに黒いジャケットを羽織った宮本浩次は、「エブリバディ! 新年明けましておめでとう」とまずは新年の挨拶。「今年もいろいろあるだろうけど輝きを胸に生きていこうぜ」と続けると、“今宵の月のように”へ雪崩れ込む。いきなりの大シンガロングが沸き起こるEARTH STAGE。さらに“新しい季節へキミと”“悲しみの果て”で奥深いバンド・アンサンブルを響かせたかと思えば、“ワインディングロード”“俺たちの明日”“東京からまんまで宇宙”では、スコーンと抜けたバンド・サウンドで陽性のエネルギーを放出。「やってやろうぜー!」とハンドマイク片手に人差し指を突き立てる宮本の姿が、ものすごく眩しい。

ライヴ後半へ突入すると、“パワー・イン・ザ・ワールド”“so many people”と赤く燃え上がるアグレッシヴなロック・チューンを連打。そして「ここにいる老若男女とポンニチ人に捧げます」と放たれたのは、“ガストロンジャー”! ジャケットを脱いで白シャツ1枚になった宮本、眼光をギラつかせ何度も胸を叩きながらフロアに浴びせかけていくその言葉は、今年もすさまじい闘志に満ちあふれていた。さらに鳥のさえずりから不穏な音像が浮かび上がる“朝”を経て、“悪魔メフィスト”“生命賛歌”を攻撃性たっぷりに叩きつけて本編フィニッシュ。アンコールでは“笑顔の未来へ”を爽快に鳴らし、4日間にわたって熱いパフォーマンスが繰り広げられてきたEARTH STAGEの幕をしっかりと下ろしてくれた。

この4日間、多くのアーティストがMCで震災に触れた発言をしていた中、宮本はそれらしい言葉をほとんど口にしなかった。クライマックスへ向けてみるみるカオスを極めていく壮絶な展開も、大きな哀しみを経て迎えた今年のCOUNTDOWN JAPANには、一見するとふさわしくないように思えた。しかしエレカシのロックンロールには、敢えて口にせずとも聴く者を奮い立たせる力強いエネルギーがどの曲にも満ちあふれている。その真価に改めて気づくことができたのも、今日のようなライヴ構成だったからこそではなかったかと思う。バンド側にそういう意図があったかどうかは分からないけれど。とにかく最高のステージでEARTH STAGEを締めくくってくれたエレカシ、本当にありがとう!(齋藤美穂)