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「NEXT ARTIST」のジングルが鳴り響いてスクリーンにマキシマム ザ ホルモンのアーティスト名が映し出されるなり、開演を今か今かと待ち構えていた腹ペコたちが一斉に声を上げる。オープニングSEにさっそく食らいついてゆく盛大なOIコールに続き、ドガーン!!という音出し一発、まずは今年リリースされた『グレイテスト・ザ・ヒッツ 2011~2011』収録の“maximum the hormone”を投下だ! 怪し過ぎるイントロにフロアには無数の合掌が揺れ、いったい何曲分のアイデアが詰め込まれているんだ? という鬼フレーズの連打にオーディエンスが跳ね回る。上ちゃんも大股でステップを踏みまくっていた。超高速ブラスト・ビートにぶっ飛ばされる“「F」”に続いてナヲは、「なんつったって利伸パイセンが歌うますぎて! あたしいつナヲミ・キャンベルとして出て行こうかと思ってね! 袖で歌いまくって声枯れてます! 恋の街・八王子から、流星のサドルに跨がってやってきました! マキシマム ザ ホルモンですー!!」と他の出演者をいじり倒す恒例のMCも冴えまくりである。“爪爪爪”から“ぶっ生き返す!!”と出し惜しみなしのキラー・チューン連打がまた凄い。「我々は今日が今年最後のステージでございまして、今までの経験値をすべてここに置いてゆくつもりで臨んでおります。今年最後ということは、我々と皆さんのガチンコ勝負、ヘッド・バンギングの、ヘドバン納めでもあるわけですよね! 振れるのか! 振って振って! 床にシミ残したれい!」とダイスケはんが煽り立て、凶悪なヘヴィ・グルーヴにぶんぶんと揺れる頭また頭。そしてマキシマムザ亮君の美声が卑猥なフレーズを思うさまぶちまける“my girl”にオーディエンスも声を揃え、「うおおー、ACIDMANもキューミリも、反れー!(※ソデで観ていたのです) すげえぞマクハリー!!」とお馴染み「麺カタこってりー!!」の儀式もしっかり敢行された。困難の降り掛かった1年を意地でも笑顔で締め括ろうとする祭囃子“ロックンロール・チェーンソー”は、楽しいのになにか胸にグッと来るものがある。ラストの“握れっっ!!”まで、EARTH STAGEにいつもどおり(だからこそ素晴らしい)狂騒と歓喜を振りまいてくれたホルモンだった。(小池宏和)