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 スモークが焚かれ、逆光となったステージ上に登場したナカコー、フルカワミキ、田渕ひさ子、牛尾憲輔。彼らがシルエットを黒く浮かび上がらせながら演奏した1曲目は“Warning”。太いビートが躍動し、不敵なトーンを帯びたナカコーの歌声が迫ってくる感触にワクワク! 2曲目は“Night Telepathy”。ステージ上には白い線を描く映像が映し出され、力強いマシンビートがお客さん達をグイグイと巻き込んでいった。田渕ひさ子のギターが華やかな色合いを添えつつ、開放感たっぷりに響き渡った“Cupid”。イントロが始まると、お客さん達の間から嬉しそうな歓声が上がり、振り上がった無数の腕。後半でサウンドが高鳴ったのを境に、それまで薄暗かったステージ上が突然明るく照らし出された“Spell”……演奏する曲毎に映像とライティングが変化し、サウンドと絶妙にシンクロする様もLAMAのライヴの醍醐味であった。
「COUNTDOWN JAPAN、最後まで楽しんでいってください」とフルカワミキがメンバーを代表して挨拶し、“Blind Mind”へ。艶めかしいダンスビートに刺激されて、フロアはうっとりした陶酔感と共に揺れた。水をモチーフとした様々な映像が流れ、透明感に溢れたピアノの調べを基調としたサウンドが奏でられた“Fantasy”。フルカワミキの歌声からスタートし、絶えずうごめく同心円状模様の映像、ステージ上で回転するミラーボールがきらめく中、劇的なエネルギーを帯びながらクライマックスへと突き抜けて行った“Dreamin'”……LAMAの音楽の世界に夢見心地で漂ったライヴとなった。(田中大)