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「今日と明日は過去最高動員、3万6千人です!」という総合プロデューサー・渋谷陽一の前説の通り、もう開演前からむせ返るくらいの熱気が立ち込めている幕張メッセ。「ステージの下では地味です! でも、ステージに上がると爆発します!」と渋谷の紹介で登場したCOUNTDOWN JAPAN 10/11の3日目トップバッターはグループ魂! まずは港カヲルが1人でオンステージ。「女は、渋谷陽一である! 本当はただのスケベなのに、真面目なことを言って気を引こうとするから!」と前説担当=渋谷をひとしきりいじり返した後は、「夜の尖閣諸島、港カヲルです!」「午後1時なのに、どスケベがいっぱいおるなあ!」「おっぱい元気?」とワンマン・ライブ状態で盛り上げまくったところに、破壊(阿部サダヲ)/暴動(宮藤官九郎)はじめメンバー一同登場、 "俺たちに品はない""アイサツはハイセツよりタイセツ"と衝動逆噴射パンク・ナンバーを連発! 「もういいよ! 海老蔵問題」とか「どうでもいいよ! 水嶋ヒロの小説」とか時事ネタを秒殺パンク・ロックで炸裂させたり、女子高生に扮した港カヲルをフィーチャーした"High School" "君にジュースを買ってあげる♥"でEARTH STAGE満場のオーディエンスが右に左に大きく腕を振りまくり……と、笑いとパンクと下ネタと祝祭感が入り乱れるカオティックな風景も、もはやCDJには不可欠なものだ。「我々、今年15周年です! 15年一生懸命やった結果をお見せしましょう!」と"べろべろ"の《行こう おもしろの彼方へ》という歌を熱く絶唱した後には"押忍!てまん部"で珠玉のコール&レスポンスをキめ、「もう許さないよ! どんどんエロくなってくよ!」という破壊の言葉とともに"くん兄さんVSアン姉さん""ペニスJAPAN"を畳み掛け、EARTH STAGEを怒濤の下ネタ天国に塗り替えてみせる。「今年はシングル2枚出しました! アルバムも1枚出しました! 儲かったなと思うでしょ? 全然儲からない! でも、来年はツアーがありますから! 2月5日には武道館ありますから!」(カヲル)ときっちり告知も挟み込んだところで"アイブラユー"、そして「みなさんは来年いい顔して、就職しやがれー!」という破壊の絶叫からラストの暴走パンク・ナンバー"就職しやがれ!"へ! 「この後はトータス松本さん改めタートル先生のステージでございます!」とほぼ全裸状態で仁王立ちするカヲルの姿は神々しくすらあった。(高橋智樹)