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いよいよCOUNTDOWN JAPAN 10/11・GALAXY STAGEも折り返し点! 2日目のフィナーレを飾るのはスガ シカオ! キーボード2人&ホーン・セクション3人を擁する大編成バンドによるファンク・グルーヴがぶっとく響き渡る中、「COUNTDOWN JAPAN! GALAXY、最後アゲてくぜ! 俺のファンクを聴いてくれ!」というスガのシャウトとともに“Party People”へ流れ込むと、あっという間に幕張メッセがゴージャス&グラマラスなファンク・パーティー空間に変わる! アコースティック・ギターで鋭利なカッティングを刻みながら、広大な空間を揺さぶっていくその姿は、極上のエンターテイナーとしての強烈なヴァイブに満ちている。オルガンのバッキングとリズムのタイトなシンコペーションが腰を揺らす“正義の味方”。黒のレスポールに持ち替え、スガのライブ名物となっているファンク魂炸裂コーナー“俺たちファンクファイヤー”へ突入! 「ファンクをやり続けて14年、なかなか世の中にファンキー・ミュージックが広がりませんが、みなさんどうですか! 気持ちいいですか! もっとやってもいいですか!」というコールに、GALAXY STAGE中から沸き上がる大歓声! 1回、2回、3回、とバンド全体でカウントしながら見事なキメを披露、「次、何回やりましょう? 2010回? あの、そういうのやめてくださいよ! それで持ち時間使い切っちゃいますから!(笑)。じゃあ、平成22年にちなんで22回いきましょうか!」といったオーディエンスとのやりとりも含め、会場の温度はじりじりと上がっていく一方だ。

“91時91分”の後、メンバーが一時退場、アコギを持ったスガ1人がステージに残る。「デビューして間もない頃、『紅白(歌合戦)』に俺の名前が出たんだよね。『作詞:スガ シカオ』って、2秒くらい(笑)。教科書にも載ってる曲なんで! よかったら一緒に歌ってくれ!」と弾き語りでしっとりと歌い上げたのはもちろん“夜空ノムコウ”! そこにバンド・メンバー(後半はブラス隊なし)が加わってもう1曲、珠玉のバラード・ナンバー=“真夏の夜のユメ”を披露した後は、再びファンク・モードの“午後のパレード”で爽快にかっ飛ばす! さらに“奇跡”の晴れやかなサウンドとタイトなビートでGALAXY STAGE満場のオーディエンスをハイジャンプへ導く! そのプレシャスな高揚感のまま、本編ラストの“コノユビトマレ”へ。《この世界は とてつもなくでかい孤独のカタマリだ》という言葉を歓喜の極致のような極上のファンク・ナンバーに仕立ててしまうのは彼くらいだ。

一度退場した後、アンコールに応えて登場した彼が「もう一発やっていいかーい!」と最後に披露したのは、ミステリアスなソウル・ファンク“19才”。『PARADE』『FUNKAHOLiC』『FUNKASTiC』という最近3作のアルバムの激ファンク・モードで自らの「今」を存分に見せつけたスガ シカオ。オーディエンスと一緒にタオルをぶん回し「いい年越せよ!」と叫び上げるその姿からも、この日のステージに対する彼自身の満足感が滲み出していた。(高橋智樹)