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 両腕を大きく広げた投げキッス&「イエーイ!」の高らかなシャウトとともに登場したエレファントカシマシ・宮本浩次に、EARTH STAGEもめいっぱいの大歓声! そして、1曲目“おかみさん”から、幕張メッセの天井をばりばりと引き裂かんばかりに宮本の咆哮が炸裂! 名作『昇れる太陽』リリース、8年ぶりの武道館公演など全方位的に大充実だったエレカシ2009年の最後を飾ると同時にそのまま2010年へ勢いよく踏み出すようなパワーと熱量に満ちた歌声だ。「みんな、ようこそ! うれしいなあ! 楽しもうぜ!」と一転“今宵の月のように”“悲しみの果て”を立て続けに披露すると、オーディエンスから1曲ごとにぅおおおおっ!と歓声が上がる。さらに“Sky is blue”“ジョニーの彷徨”と『昇れる太陽』の楽曲でEARTH STAGEを圧倒したかと思えば、そのエネルギーを次の“so many people”と「エヴリバディ、生きていこう!」の渾身のシャウトで眩い希望へと変えてみせる。「今年もいろいろあったけど、来年もドーンといけよ!」と“ハナウタ~遠い昔からの物語~”へ。身を焦がすほどの激情が激しく脈打って極上のメロディを描いていくような、とてつもないスケールの宮本の歌! ここで「こないだできたばっかり」という新曲を披露。雨のち晴れの風景に湧き上がる想いを、ミドル・テンポの爽やかなアンサンブルと胸突き上げるメロディに託した名曲だ。最後は稀代のアジテーション・へヴィ・ロック“ガストロンジャー”! 数万人のオーディエンス1人1人の胸倉掴むようなテンションで叫び上げる宮本の姿は、ロックの化身そのものだった。(高橋智樹)